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虹の女神 Rainbow Song [な行]

“虹の女神”というタイトルの一遍の詩を読んだような、そんな印象の作品でした。

映画制作会社で働く岸田智也(市原隼人)は、いつも上司たちに失敗を怒られている。
今日も怒られながら片付けをしていると
アメリカで起きた飛行機事故のニュースが流れてきた。
その犠牲者の中には、大学時代の友人で
映画作りが大好きだったあおい(上野樹里)の名前があった…

作品の中に、映画作りの大好きな人が大好きな映画を作りました!という雰囲気が
いっぱい詰まっていました。
全編にあおいの映画作りのシーンがいっぱい出てきます。
あおいの青春は映画と共にあったというか
映画そのものだったことが感じられました。

そんなあおいが心を揺らす恋。
でも、その相手の智也は、あおいを全くの対象外としか思っていません。
どうってことの無い人には何を言われても平気だけど
好きな人に言われると傷つく言葉はいくつもあります。
彼は無邪気にふざけている中で、あおいをひどく傷つけてしまいます。
そして、あおいは想いを胸に残したまま
映画作りの勉強のためアメリカへと旅立ってしまいました。

相手に伝えたかったけど、届かなかった想い。
あおいはその想いを
相手に受け入れられなければ壊れてしまうと思ったのでしょう。
でも、彼女がもっと大人になった時には
相手に受け止められなくても、ただ届くだけでうれしいと思える
そんな想いに変わったかも知れません。

彼女の想いが相手に届いた時、それは彼女が生きてきた証の一つになった…
そんなふうに感じた1本です。


(061122)


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みつかこねか

Nonさん、こんばんは!
「ニライカナイからの手紙」の熊澤尚人監督作でした。
「虹の女神」のタイトルが示す通り、色んな人が色んな角度からみて
共感できる作品で、虹のように様々な色を感じられる作品でした。
人は、永遠に失ってみて、初めてその存在の大切さに気がつく、
市原隼人が盲人の妹役のカナ(蒼井優)と、上野樹里からの
最初で最後のラブレターを読む場面は、とても切ないシーンです。
市原隼人と蒼井優は「リリイ・シュシュのすべて」で初共演して
いますが、この映画も様々に不思議なイメージを与えてくれて、
未見ならば、ぜひご覧あれです。
体調をなおして、よい年をおむかえ下さい!!
by みつかこねか (2007-12-29 20:08) 

non_0101

みつかこねかさんへ
きれいな印象の残る作品でしたね。
上野樹里さんは作品によって色々な顔を見せる役者さんだなあと感じました。
「リリイ・シュシュのすべて」はどうしても観ることの出来ない1本です(^^ゞ

良いお年をお迎えくださいね☆
by non_0101 (2007-12-30 09:47) 

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