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インビジブル・ウェーブ [い]

主人公のラストの言葉が胸に響きました。

香港のレストランで働くキョウジ(浅野忠信)は腕の良い料理人。
しかし、店のボスの妻と愛人関係を持っていた。
いつもの通り彼女がキョウジの家へ訪ねて来たところ、彼は彼女を殺してしまう。
ほとぼりが冷めるまでと、タイへ向かったキョウジは
船上で赤ちゃんを抱える若い母親ノイ(カン・ヘジョン)と出会った。
自分の起こしたことや船旅の不便などでやりきれない憤りを抱えていた彼だったが
ノイの不思議な明るさに癒されていく。
しかし、タイに着いたキョウジを待ち受けていたのは、トラブルの連続だった…

映像で心象を語っているような作品でした。
主人公の旅には不吉な影が付きまとって
まるで逃れられない死の影を連れているようなに感じられました。
映画は唐突に、主人公が銃を突きつけて相手に何かを問いただしている場面から始まり、
次に画面いっぱいに青い海、そして主人公が愛人を殺すシーンへと続いていきます。

現在から過去の回想へ、そしてまた現在へと続く物語は、ミステリアスな展開と共に
観ている者をアリスのいる不思議の国のような世界へと落として行きます。
私にはどうも時間の流れが掴めず、
ラスト近くになるまで疑問で頭がいっぱいになってしまいました(^_^.)
でも、登場人物たちの心と行動が解った時、なるほど~と納得でした。

罪を犯した男が旅の果てに得たものは切なくて哀しくもあり、
でも優しくて潔くもあるなあと、ちょっと複雑な気持ちになった1本です。

監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン 出演:浅野忠信 カン・ヘジョン エリック・ツァン 
2006年製作 タイ/オランダ/香港/韓国 原題:INVISIBLE WAVES
(070518)


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