寂しい時は抱きしめて [さ行]
原題は“Lie with Me”。…そのままの意味でした(^_^.)
愛は難しいと悩んで彷徨っている女の子・ライラの物語です。
もう初めから終わりまで、ぼかしが入っているような作品でした(^^ゞ
まあ主人公のライラは正直で短絡的というか、心の赴くままに行動します。
ある意味、とても純粋な女の子です。
でも彼女は心と身体が結びついていないのでとても不安定になっています。
満たされないから次々と自分を試すような行動をとってしまう幼さと怖さがあります。
ただ、本人がそれを冷静に自覚しているところが面白かったです。
そんなライラが初めて心も通わすような相手とめぐり合います。
今までは身体だけの行動だった彼女が知った、
愛する人と結ばれることの幸せと、愛することの重さや難しさ。
そんな愛に直面して、自分には無理だと感じ逃げ出そうとしてしまうところは
なるほどなあと思いました。
カナダの女流作家の小説が原作なので、女性には理解しやすい心理を描いているかも知れませんね。
映像的にはR-18は当然なのですけど(本当に…)、
でも、物語的にはもしかしたら女子高校生が観ても共感できるかなと感じました。
あとカナダ映画だからか、全体的に大らかさを感じました。
これがアメリカだったら、すぐに犯罪の犠牲者になっていそうですし、
日本だったら『バベル』みたいになってますます孤独になっているかも…
でも、そんなボーダーラインを彷徨っていてもなんとかなったのは
カナダという土地だったからかなあと思ってしまいました。
映像の派手さとは対照的に、台詞がとても素直に感じられたのが面白いなあと思った1本です。
監督:クレメント・ヴァーゴ 出演:ローレン・リー・スミス エリック・バルフォー
2005年製作 カナダ 原題:LIE WITH ME
(070614)
アートフル ドジャーさんへ
niceをありがとうございました。
by non_0101 (2007-06-20 01:19)