ナルコ [な行]
ちょっぴり不思議で楽しくて、でもちょっぴりもの悲しい気分になるコミカルな作品でした。
ギュス(ギョーム・カネ)は“ナルコレプシー”という突発的に眠りの発作を起こす病気を持っていた。
その眠りのため、子供の頃は学校で失敗し、思春期を迎えると恋に失敗し、
そして大人になると仕事で失敗してしまう。眠りには苦い思い出しかない。
そんな彼が恋に落ちて結婚した。
だが病気は治らず、無職のまま時間は過ぎていく。幸せが崩壊しようとしていた。
そんな時、彼は夢で見た奇想天外な物語をコミックで描くことを思いつく。
“人生の意義を見つけた!”と喜ぶギュスだったが、そんな彼に試練がやって来た…
びっくりするシーンで始まった~!?と思ったら、それは彼の見る世界でした(^^ゞ
突然、眠りに落ちてしまう主人公の様子をコミカルに描いた前半は面白くて楽しかったです。
何と言っても、夢の世界が凄いです。迫力満点で、戦争も宇宙もなんでもありです。
夢を楽しみ、そして夢物語の聞き手を魅了している主人公は、生き生きして楽しそうでした。
でも、結婚=生活は夢では食べていけません。病気を持つ主人公は就職したくても上手く行きません。
そして、お金のことで妻から攻め立てられる度に眠りの発作に落ちていきます。
妻は彼の人生の意義であるコミックも理解してくれません。
彼が幸せになるために選んだ結婚という道が彼の人生を蝕んでいくようで寂しかったです。
そして、試練の後に選んだ道もそれが現実だよねと思いつつ、やっぱり寂しかったです。
観終わった時はなんだか切ないなあと思いましたけど、
いつか彼がお金のためではなく、自分の楽しみためだけに
素敵なコミックを描いてくれたらなと願ってしまった1本です。
←なんだか解らないものを描いてしまいました(^_^.)
監督:トリスタン・オリエ ジル・ルルーシュ 出演:ギョーム・カネ ザブー・ブライトマン ブノワ・ポールヴールド
2004年製作 フランス 原題:NARCO
僕は後半のシリアスな展開が好きでした。
「夢を観ていられる間は幸せ」
という皮肉がこめられていたような気がします。
by ken (2007-10-30 01:35)
kenさんへ
こんばんは。やっぱり、そうは問屋がおろさないですよね。
そして、端からはどんなに夢が楽しそうに見えても
本人にとっては“苦い記憶”なのでしょうね(^^ゞ
by non_0101 (2007-10-30 22:10)
naonaoさんへ
niceをありがとうございました!
by non_0101 (2007-10-30 22:11)
たいちさんへ
niceをありがとうございました!
by non_0101 (2007-10-31 23:44)