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西の魔女が死んだ [な行]

梨木香歩氏の同名小説を映画化した作品です。
原作の世界がそのまま目の前に広がっていてすごく嬉しかったです(^^)

「西の魔女が倒れた」という知らせを聞いて、まい(高橋真悠)と母(りょう)は車で祖母の家へと急行した。
“西の魔女”とはイギリスから教師として日本へやってきて
そのまま祖父の妻になった祖母(サチ・パーカー)のことだ。
泣きながら雨にも気付かないほど動揺している母の隣で、まいは2年前のことを思い出していた。
2年前、中学生のまい(高橋真悠)は、ある日突然、学校へ行くのを止めると宣言した。
彼女にとって学校は苦痛しか与えない場所だと主張したのだ。
そんな決意に満ちた彼女の表情を見て、母(りょう)は、しばらく休むことを提案する。
そしてまいは、山間で一人暮らしをしている祖母(サチ・パーカー)の元へ預けられることになった…

自然の溢れる生活がどんなに人の心を癒すかをしみじみと感じました。

単身赴任の父と仕事に忙しい母の元で育った一人っ子のまい。
学校へ行けなくなった彼女は、祖母の住む家でしばらく過ごすことになります。
祖母の生活はこれまでのマンション生活とは異なって、草木の中で生きていく生活です。
木々の間や小さな空き地で日の光や風のそよぎを感じながら
彼女は心が開放されて穏やかになっていくのを感じます。
そして、祖母が魔女の家系であることを聞いたまいは、自分も修行して魔女になりたいと願います。
そんな孫娘に祖母がまず最初に教えたことは規則正しい生活をすること、
そして、ものごとを自分の意思で決めることでした。

祖母はまいを上手く誘導しながらも、最後はまい自身に考えて決めさせようとします。
また、悪いことは悪いと厳しく指導もします。
決して甘くて優しいだけの人ではありませんし、全てを解決してくれる人でもありません。
でも、まいを大きな愛で包んでくれる人です。
そしてまいに、厳しい道を選んだから正しい訳ではなく、楽な道を選んだからと言って間違えではない。
その場その場で考えていく柔軟さも必要だと諭していきます。
そんな大きな存在である祖母に、優しいまなざしと口調のサチ・パーカーはぴったりでした (^^)

美しい風景に癒されながら、“西の魔女”魔法にすっかり魅せられた1本です。

hitsuji_nisi-no-majyo.jpg

監督:長崎俊一 出演:サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 木村祐一
2008年 日本
(20080704)

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コメント 6

non_0101

kiiさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!

xml_xslさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!

DSilberlingさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2008-07-07 07:07) 

たいちさん

私は試写会で観ました。サチ・パーカーの美しい日本語に、心が洗われましたね。
by たいちさん (2008-07-07 12:11) 

non_0101

たいちさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
サチ・パーカーは本当に素敵でしたね(^^)
あの話し方がとても心地よかったです☆
by non_0101 (2008-07-07 23:54) 

non_0101

アートフル ドジャーさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2008-07-07 23:55) 

noel

良い映画でしたね。
TBつけさせてくださいね。
by noel (2008-07-25 13:24) 

non_0101

noelさんへ
こんにちは。nice&TBをありがとうございました!
本当に素敵な作品でした~
あとでお伺いしますね☆
by non_0101 (2008-07-26 08:40) 

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