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スカイ・クロラ The Sky Crawlers [さ行]

森博嗣氏原作のシリーズを映画化した作品です。
全体的に静かな雰囲気の中で、飛行シーンがとても綺麗で印象的なアニメーションでした。

戦争が企業によってビジネス化された世界では、
日々の戦争は通常の市民生活とは離れた、遠い空の出来事のように報じられていた。
そんなある日、とある空軍基地にパイロット函南(加瀬亮)が赴任して来た。
その基地は、珍しく女性の指揮官によって管理されている基地だった。
早速、函南が指揮官に挨拶に行くと、彼女はそっけない態度で応じてきた。
彼女こそ、軍の中でも伝説になっている元エースパイロット・草薙水素(菊地凛子)だった…

原作は全巻読んでいます。でも、分かったような分からなかったような…(^^ゞ
最後まで読むとまた初めから読みたくなるような作品です。
何となく感覚で感じる作品なのかなと思いながら読んでいました。
映画はどうなるかと思っていたのですけど、不明だったところも解るように描いてあって、
観終わった時は、何かすっきりした気分になりました(^^)

偶然に作られた薬物により永遠に子供のまま歳を取らない“キルドレ”。
小柄さと病気や老衰で死ぬことは無い身体は普通には暮らせず、またパイロットに最適なため、
戦争に従事している者が多いです。
彼らは何よりも飛ぶことを生き甲斐とし、戦争を闘うというよりは飛ぶために戦場へと飛び立ちます。
敵と出会い、互いにかわしながら撃ち合う時間の中に喜びを感じ、
必至に敵を落として基地へ帰ると、また飛び立ちたいと思ってしまう。
そんな刹那的な感覚の中で永遠を感じているような不思議な生き方をしている人々です。

彼らを見ていると、自分の生活に満足しているように見えます。
飛ぶことが出来れば本当に何もいらないくらい幸せなのです。
ただ、永遠に生き続けるためなのか、常に古い記憶が曖昧になっています。
何かぼんやりと曖昧な感覚に陥るのですけど、本人たちはあまり気にしません。それも彼らの日常なのです。

そんなキルドレの函南と草薙が出会った時、互いの中に生きることへの不安が出てきます。
永遠に生きるという異常の中で起きる歪みに終わりをつけたいと考え始めるのです。
そして互いの心を知った二人がとったのは、ある意味、究極の行動でした。

それにしても戦闘シーンは本当に綺麗でした。
地上のシーンが、ちょっとぼんやりとした印象があったのに対して戦闘シーンの鮮明さが印象的で、
主人公たちの輝きがそのまま表れているかのように感じられました。

ラストの一言に、う~ん、そうか…と考えさせられてしまった1本です。

hitsuji_Sky-Crawlers.jpg

監督:押井守 出演:菊地凛子 加瀬亮 栗山千明 谷原章介
2008年 日本
(080703)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月2日以降の予定です。

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コメント 3

non_0101

xml_xslさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2008-07-17 22:48) 

たいちさん

公式サイトで面白いと思い試写会に応募しています。当る事を祈っています。
by たいちさん (2008-07-18 23:46) 

non_0101

たいちさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
透明な雰囲気と絵の美しさはさすがでした(^^)
試写会にぜひ、当選しますように☆
by non_0101 (2008-07-19 20:59) 

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