アライブ －生還者－ [あ]
1972年にアンデス山脈で起きた飛行機事故の生存者たちにインタビューをすることで
当時の状況を伝えたドキュメンタリーです。
とてもとても考えさせられる作品でした。
36年前の10月。45名を乗せた飛行機が悪天候のために墜落した。
落ちたのは標高4000m以上の高山が連なるアンデスの山中。
しかも、雪が深くとても歩けるような状況ではない。
何とか助かった乗客たちは救助の手を待つことにした。
だが、寒さと食糧不足から絶望だと判断されたことから、救助は10日間で打ち切られてしまう。
ようやく生き残った彼らが助けられたのは、事故から3ヶ月近くが過ぎた頃だった…
出来るだけ真っ直ぐに事故のことを伝えようという監督さんの気持ちが伝わってくるような作品でした。
インタビューと当時の映像、そして再現映像で綴られたドキュメンタリーです。
ハリウッドで映画化（「生きてこそ」）もされていますが、脚色されている物語とは違って
インタビューを受けている生還者たちの姿そのものを映し出していました。
ほとんどがインタビューなので映像は淡々と流れていくのですけど
語られている言葉には、ショックを通り越して頭が真っ白でした。
でも、生還者たちがどのような日々を過ごしていたのか。
どのような心境で生きることを選んだのか。
スクリーンに映った、ひとつひとつ言葉を語る彼らの姿は
それ以外の道が無い状態に置かれた人間の究極の選択を静かに受け入れていました。
そして、救助を求めて標高4000m以上の雪山を
ろくな装備も無しに10数日間で歩ききった2名の懸命な姿には涙でした(T_T)
映画の後にティーチインで生還者の一人が登場しました。
彼の言葉の中で一番感動したのは
生還者たちは毎年、救助された12月に家族も含めてみんなで集まっているという話です。
始めは少人数だった集まりが今ではそれぞれの家族が増えて100人を越えているそうです。
事故と救助されるまでの間の出来事にはショックを受けましたけど
観終わった時には、人の作り上げた絆の強さをしみじみと感じた１本です。
監督：ゴンサロ・アリホン 2007年 フランス
原題：STRANDED: I HAVE COME FROM A PLANE THAT CRASHED ON THE MOUNTAINS
（20081022）
追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は2009年春の予定です。
当時の状況を伝えたドキュメンタリーです。
とてもとても考えさせられる作品でした。
36年前の10月。45名を乗せた飛行機が悪天候のために墜落した。
落ちたのは標高4000m以上の高山が連なるアンデスの山中。
しかも、雪が深くとても歩けるような状況ではない。
何とか助かった乗客たちは救助の手を待つことにした。
だが、寒さと食糧不足から絶望だと判断されたことから、救助は10日間で打ち切られてしまう。
ようやく生き残った彼らが助けられたのは、事故から3ヶ月近くが過ぎた頃だった…
出来るだけ真っ直ぐに事故のことを伝えようという監督さんの気持ちが伝わってくるような作品でした。
インタビューと当時の映像、そして再現映像で綴られたドキュメンタリーです。
ハリウッドで映画化（「生きてこそ」）もされていますが、脚色されている物語とは違って
インタビューを受けている生還者たちの姿そのものを映し出していました。
ほとんどがインタビューなので映像は淡々と流れていくのですけど
語られている言葉には、ショックを通り越して頭が真っ白でした。
でも、生還者たちがどのような日々を過ごしていたのか。
どのような心境で生きることを選んだのか。
スクリーンに映った、ひとつひとつ言葉を語る彼らの姿は
それ以外の道が無い状態に置かれた人間の究極の選択を静かに受け入れていました。
そして、救助を求めて標高4000m以上の雪山を
ろくな装備も無しに10数日間で歩ききった2名の懸命な姿には涙でした(T_T)
映画の後にティーチインで生還者の一人が登場しました。
彼の言葉の中で一番感動したのは
生還者たちは毎年、救助された12月に家族も含めてみんなで集まっているという話です。
始めは少人数だった集まりが今ではそれぞれの家族が増えて100人を越えているそうです。
事故と救助されるまでの間の出来事にはショックを受けましたけど
観終わった時には、人の作り上げた絆の強さをしみじみと感じた１本です。
監督：ゴンサロ・アリホン 2007年 フランス
原題：STRANDED: I HAVE COME FROM A PLANE THAT CRASHED ON THE MOUNTAINS
（20081022）
追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は2009年春の予定です。
３６年前の惨事なんですね。私の記憶から消えていました。
４０００ｍの雪山で、３ヶ月も生き延びること自体、予想外ですね。人間の命について考えさせられますね。良いドキュメンタリーを観られたと思いますね。
by たいちさん (2008-11-19 11:32)
自分だったら、生きるためにこれをやるかどうか、っていうのがおのおのに突きつけられた課題なんでしょうね。いつまでたっても重い内容です。
by snorita (2008-11-19 14:03)
たいちさんへ
こんばんは。nice＆コメントをありがとうございました！
私も事件のことをここまで知らずに映画を観るのかと怒られそうなほど
何にも知らずに観てしまいました(^_^.)
本当に命について考えさせられる作品でした。
衝撃的な内容だったのですけど、ティーチインを終えて席を立った時には
何故か心に贈り物を貰ったような気持ちになりました☆
by non_0101 (2008-11-20 00:04)
snoritaさんへ
こんばんは。本当に重い内容でした…
今回はティーチインがあったので、とても救われた気がしました。
こんなに凄い映画に登場した人が目の前に座っているという事実だけでも
何だかとても感慨深かったです。
ティーチインの中で、例の“食べた”ことに関する質問が出た時、
“私は錯乱していた訳ではなく、クリアな状態で自分の意志で行動を決定した。
そのことに関して、誰に何を言われても自分の心は揺るがない”というようなことを
言っていました。
その言葉を聞けただけでも、ティーチインを聞いて良かったと思いました☆
by non_0101 (2008-11-20 00:18)
xml_xslさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2008-11-20 00:19)
ハリウッドで映画化された「生きてこそ」は観ました。
過酷な状況の中での生還、壮絶で驚きました。
nonさんが仰るように脚色されいないドキュメンタリー、
感じる事が多い作品のようですね＾＾
by てくてく (2008-11-20 00:25)
てくてくさんへ
こんにちは。nice＆コメントをありがとうございました！
実は私は「生きてこそ」を観ていなかったので
事故がから救助までそんなに時間がかかったことを知らなかったのです…
観終わった後に、いろいろ考えさせられました。
今回映画祭でこの作品に出会えてよかったです☆
by non_0101 (2008-11-20 12:36)
淡々と、壮絶体験を語るので、それに先ず驚きました。
時の流れを感じられずにはいられませんでしたが、失ったものも大きかっただろうケド、それをバネに強い絆で結ばれた遺族と生存者の会話に安堵しました。
by 江戸うっどスキー (2009-05-05 22:43)
江戸うっどスキーさんへ
こんばんは。nice＆コメントをありがとうございました！
> それをバネに強い絆で結ばれた遺族と生存者の会話に安堵しました
私もほっとしました～
起きた事実に頭が真っ白になっただけに、
その後の事実もちゃんと知ることが出来て良かったです。
映画を観た後に、生存者の人がティーチインに登場したのも驚きでした。
その人は公演で各国を回っているらしいですけど、
観客たちの質問にきちんと答えていく姿に強い信念を感じました。
映画に出てきた生存者はみんな、きっと強い信念を抱きながら
これまでも生きて来たのだろうなと実感させられました☆
by non_0101 (2009-05-06 01:05)