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魔法遣いに大切なこと [ま行]

魔法のファンタジー&16歳の青春を描いた中原俊監督の最新作です。
可愛くて優しくて純粋で切なくて、本当に素敵な物語でした~

魔法が公認されている世界では、魔法使いは国家公務員の“魔法士”として働いていた。
遺伝により魔法使いの力を引き継いだ子供は、16歳になると研修を受ける義務が発生した。
今年の研修に集まったのは4人。その中には北海道の美瑛から来た女の子・ソラ(山下リオ)もいた。
彼女は亡き父の血を受け継いで魔法使いになっていたのだ。
早速、研修を始めたソラだったが、彼女には秘密があった…

一人の少女のひた向きな純粋さに心が洗われました。

この作品の世界では、魔法使いは国家公務員として依頼者の要請書に従い魔法を使います。
依頼者からの願いは切実なものが多いです。
太平洋戦争で夫を亡くした老婦人からの依頼は、戦友が持ち帰った夫の遺灰を復元して欲しいというものです。
魔法での復元によって、夫人は夫の深い愛を改めて知ることになります。
また、怪我のために眠り続ける妻を目覚めさせて欲しいという依頼は意外な結果を招きます。
ソラは新しい体験に悩み傷つきながらも、依頼人の心を汲み取って魔法を使用することや
心を感じることの大切さを学んでいきます。

また、ソラは彼女自身も大きな問題を抱えています。
そのために、魔法士の研修を挫けそうになってしまいます。
でも、彼女はその問題を受け入れながらも、自分と父の夢のために進んでいこうと頑張るのです。
そんな彼女を支えていたのは永作博美さん演じる母の強い愛情と
同級生の豪太(岡田将生)への気持ちでした。

それにしても中原俊監督は純粋で繊細な心の物語を描くのが上手いですね~
主人公ソラの強さと脆さを併せ持ったような真っ直ぐな心は本当に綺麗で
観ている方も心が動かされてしまいました(^^ゞ
そんなソラを演じた山下リオちゃんの素朴な佇まいと
豪太を演じた岡田将生くんの素直な演技は、とても初々しくて可愛かったです。

こんなに素敵な物語なのに公開規模が小さ過ぎて、ちょっぴり寂しいです。
観終わった時、う~ん、今年版『櫻の園』よりもこちらの方が好きかもと思ってしまった1本です(^^ゞ

hitsuji_mahoutukai-ni-taise.jpg

監督:中原俊 出演:山下リオ 岡田将生 田中哲司 木野花 余貴美子 永作博美
2008年 日本
(20081224)

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コメント 4

non_0101

xml_xslさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2008-12-25 12:05) 

non_0101

花乃子さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2008-12-25 23:10) 

たいちさん

魔法使いと言えば、「ハリーポッター」を連想しますね。中原監督の経歴に興味あるので、機会あれば観たいですね。
by たいちさん (2008-12-27 23:45) 

non_0101

たいちさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
懐かしい感じのする爽やかな青春物語でした~
とても優しい気持ちになれる作品です。
魔法使い=サービス業という世界はちょっと面白かったです☆
by non_0101 (2008-12-28 11:45) 

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