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笑う警官 [や・ら・わ行]

佐々木譲著の警察小説を映画化したミステリーです。
随分早い試写会に当たったのでチャレンジして来ました。
謎解きと共に明かされていく警察内部の闇の深さに、うわーと思いながら観ていました。

札幌市内のアパートで女性の変死体が発見された。
見つけたのはアパートの管理人。バスルームからの水漏れの報告があったので調査に来たところだった。
通報により早速、部屋を調べ始めた所轄の刑事たちは、その異様なほどの生活感の無さに目を見張る。
テレビ1つの家電も置いていないのだ。
更に、遺体にかけられた手錠とハンドバッグに入っていた手帳から、その女性が警官だと知って驚く。
だが調査が始まって間も無く本部の刑事たちが入って来て、所轄の刑事たちを追い払ってしまった。
怒りに震えながらも仕方なく署へ戻ってきた刑事たちは
やがて一人の警官が指名手配されたことを知った…

殺人事件の裏にある罠の深さが不気味でした~

殺人犯として指名手配された巡査部長・津久井(宮迫博之)。
警察本部は津久井を覚せい剤の常習者で拳銃を持つ危険人物として認定し
即座に射殺する命令まで出してしまいます。
どこか変だと思いつつも、機構に組み込まれた警官たちは命令に従っていきます。

津久井の元同僚で彼の無実を信じる佐伯(大森南朋)は事件の真犯人を見つけようと
必死に手がかりを探します。
実は津久井は“百条委員会”という警察の汚職を追求する委員会の証人になっていたのです。
そして、その委員会は翌朝10時に開催される予定です。
もし、委員会会場に津久井が姿を現したら、即座に射殺されてしまうのです。
彼を助けるためには10時までに真犯人を見つけなければなりませんでした。

それにしても、不思議な設定の物語でした。
犯人を追っていくにつれて、警察の汚職と腐敗がどんどん巨大になっていきます。
裏金なんて絶対にありそうだなとは思うのですけど、射殺命令はどうなのでしょうね。
しかも、予想外の役割をする人物も出て来てびっくりでした。
でも、ちょっと不思議に思いつつも、役者さんたちの演技力と迫力に魅入られて、
最後までドキドキさせられました(^^ゞ

観終わった時、それなりに面白かったのですけど
でも、もっともっと面白くなりそうな作品なのになあ…とちょっとだけ思ってしまいました。
原作はどうなのかな?と読みたい本リストに入れたみた1本です。

hitsuji_warau-keikan.jpg

監督:角川春樹 出演:大森南朋 松雪泰子 宮迫博之 忍成修吾 螢雪次朗 野村祐人伊藤明賢 大友康平
2009年 日本
(20090514)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月14日以降の予定です。

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コメント 5

non_0101

xml_xslさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-05-19 23:55) 

non_0101

takemoviesさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-05-19 23:55) 

たいちさん

アメリカのポリス映画には、警察内部の腐敗がよくテーマになっていますが、日本の警察も、遂にアメリカナイズされたのでしょうかね。市民の公僕は、昔の話ですね。
by たいちさん (2009-05-20 10:30) 

non_0101

たいちさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
汚職に射殺命令なんて、本当にアメリカっぽい展開のストーリーでした。
日本でも無きにしも非ずという雰囲気が不気味ですね~☆
by non_0101 (2009-05-21 00:14) 

non_0101

shinさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-05-21 00:15) 

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