ハムーンとダーリャ [た行]
昨年の東京国際映画祭コンペディション部門で上映されたイラン映画です。
恋を実らすために必死に努力する少年の冒険ストーリーです。
気になっていたのですけど、昨年は平日の昼間の上映だったので諦めました。
今回、東京国際映画祭プレイベントで上映が決まったので、早速応募してしまいました(^^ゞ
庭で絨毯を作るための糸を染色していたダーリャは、ふと聞こえてきたセタールの音色に瞳を輝かせた。
ダーリャの大好きなハムーン(メヘラン・ゴルモハンマドザーデ)が奏で始めた音だった。
ダーリャは渋い顔をする母に断って屋上へ糸を干しに向かった。
そして、嬉しそうに鏡を光らせ、隣の家の屋上でセタールを鳴らしていたハムーンに合図を送った。
そんな楽しいひと時も束の間、帰宅した兄が目敏く妹の行為を見つけ、鬼気迫る表情で怒り出した。
結婚は親が決めるものというこの土地で、16歳の二人のあからさまな行為は
近所の笑いものになっていたのだ。
ダーリャは美しいため、結婚の申し込みが次々と舞い込んでいた。
今のところダーリャの母はまだ子供だからと断っていたが、ハムーンは気が気でない。
とうとうハムーンは自分を認めてもらうために町へ働きに出ることにした…
過酷な砂漠の砂嵐と光の強さは迫力でした~
隣に住むいとこ同士で幼い頃から惹かれ合っていたハムーンとダーリャ。
でも、音楽の才能はありますが資産の全く無いハムーンはダーリャの相手として認めてもらえません。
16歳になり結婚という現実が見えて来た時、ハムーンは叔父を頼って町へ向かいます。
懸命に働くハムーンは叔父から娘婿にと見初められますが、ハムーンの心はダーリャの元にあります。
居辛くなったハムーンが実家へ戻ってくると、ダーリャは不治の病に罹っていました。
祈祷師によると病を治すには砂漠の向こうの遠い湖にいる小さな黒い魚を食べさせること。
それを聞いたハムーンは必ず戻ると心に決めて旅立ちました。
それにしても恋愛や結婚が自由にならないというのは改めて考えると厳しい世界ですね(T_T)
そう思えるのは、自由な現代に生まれたからこそ感じる厳しさかも知れませんけれど(^_^.)
不在の父の代わりに一家の大黒柱となっている兄が妹へ見せた激しさと厳しさにはビックリでした。
でも、兄の厳しさは女性が自由に生きられなかった時代によく見られたものですよね。
そう思うと、生まれた国によって生き方を選べないことの辛さを感じました。
一方、ハムーンの見せた強さはかっこ良かったです。
ダーリャの兄が馬と駱駝で仲間たちと向かうのを尻目に、彼はひとり徒歩で砂漠へ向かいます。
その命を賭けた懸命な姿には、これまでどちらかというと冴えない雰囲気だったハムーンを
一気にダーリャの王子様として認識させてくれました(^^)
物語の結末には、なるほどなあと思うところはあるのですけど、ちょっと考えさせられました。
過酷な砂漠の旅の厳しさと、恋に一途な二人の姿がとても印象に残った1本です。
監督:エブラヒム・フルゼシュ 出演:メヘラン・ゴルモハンマドザーデ マハブーベ・シャーケリ ミラ・ハタミ
2008年 イラン
(20090927)
恋を実らすために必死に努力する少年の冒険ストーリーです。
気になっていたのですけど、昨年は平日の昼間の上映だったので諦めました。
今回、東京国際映画祭プレイベントで上映が決まったので、早速応募してしまいました(^^ゞ
庭で絨毯を作るための糸を染色していたダーリャは、ふと聞こえてきたセタールの音色に瞳を輝かせた。
ダーリャの大好きなハムーン(メヘラン・ゴルモハンマドザーデ)が奏で始めた音だった。
ダーリャは渋い顔をする母に断って屋上へ糸を干しに向かった。
そして、嬉しそうに鏡を光らせ、隣の家の屋上でセタールを鳴らしていたハムーンに合図を送った。
そんな楽しいひと時も束の間、帰宅した兄が目敏く妹の行為を見つけ、鬼気迫る表情で怒り出した。
結婚は親が決めるものというこの土地で、16歳の二人のあからさまな行為は
近所の笑いものになっていたのだ。
ダーリャは美しいため、結婚の申し込みが次々と舞い込んでいた。
今のところダーリャの母はまだ子供だからと断っていたが、ハムーンは気が気でない。
とうとうハムーンは自分を認めてもらうために町へ働きに出ることにした…
過酷な砂漠の砂嵐と光の強さは迫力でした~
隣に住むいとこ同士で幼い頃から惹かれ合っていたハムーンとダーリャ。
でも、音楽の才能はありますが資産の全く無いハムーンはダーリャの相手として認めてもらえません。
16歳になり結婚という現実が見えて来た時、ハムーンは叔父を頼って町へ向かいます。
懸命に働くハムーンは叔父から娘婿にと見初められますが、ハムーンの心はダーリャの元にあります。
居辛くなったハムーンが実家へ戻ってくると、ダーリャは不治の病に罹っていました。
祈祷師によると病を治すには砂漠の向こうの遠い湖にいる小さな黒い魚を食べさせること。
それを聞いたハムーンは必ず戻ると心に決めて旅立ちました。
それにしても恋愛や結婚が自由にならないというのは改めて考えると厳しい世界ですね(T_T)
そう思えるのは、自由な現代に生まれたからこそ感じる厳しさかも知れませんけれど(^_^.)
不在の父の代わりに一家の大黒柱となっている兄が妹へ見せた激しさと厳しさにはビックリでした。
でも、兄の厳しさは女性が自由に生きられなかった時代によく見られたものですよね。
そう思うと、生まれた国によって生き方を選べないことの辛さを感じました。
一方、ハムーンの見せた強さはかっこ良かったです。
ダーリャの兄が馬と駱駝で仲間たちと向かうのを尻目に、彼はひとり徒歩で砂漠へ向かいます。
その命を賭けた懸命な姿には、これまでどちらかというと冴えない雰囲気だったハムーンを
一気にダーリャの王子様として認識させてくれました(^^)
物語の結末には、なるほどなあと思うところはあるのですけど、ちょっと考えさせられました。
過酷な砂漠の旅の厳しさと、恋に一途な二人の姿がとても印象に残った1本です。
監督:エブラヒム・フルゼシュ 出演:メヘラン・ゴルモハンマドザーデ マハブーベ・シャーケリ ミラ・ハタミ
2008年 イラン
(20090927)
ほりけんさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:47)
shinさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:47)
タケルさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:47)
トメサンさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:47)
アートフル ドジャーさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:48)
siroyagiさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:48)
xml_xslさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-28 12:48)
@ミックさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-29 12:44)
たいちさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-29 12:44)
月夜さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2009-09-29 12:45)
命を賭けて何かをするというのは
恵まれすぎた世界に生まれた人間には
想像も出来なかったり、真似出来無いことではありますよね。
でも、恵まれていないからこそ
自分で何かを得る事が出来るというのは
逆に幸せなのかなとも思えますね。
全力で誰かを愛するという事も…
理想ではなく現実にもあって欲しいものですね。
by aya_rui (2009-09-29 16:07)
aya_ruiさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
砂漠の世界で生まれた純粋な恋の物語は、とても考えさせられるものでした。
砂と風の世界だからこそ、生きるということ=愛がとても大切に感じられました。
結末は書けませんけれどちょっと意外でした。
ただ、それも全力で愛に向かっていった結果かも知れません。
> 理想ではなく現実にもあって欲しいものですね
そうなったら本当に素敵です☆
by non_0101 (2009-09-30 01:04)