すべては海になる [さ行]
愛を求めて彷徨う書店員と人生の悩む高校生との心の交流を描いた作品です。
主人公が書店員とういことで、ちょっと気になっていました。
現状の厳しさに負けずに笑顔で前を向こうとする主人公たちの不思議な強さが印象的でした。
千野夏樹(佐藤江梨子)は本好きが高じて書店を職場に選んだ20代の女の子。
彼女は書店には悩みを持つ人が多くやってくる場所と考えていた。
そんな彼女は店内で“愛のわからないひとへ”という自分のコーナーを持ち、好評を得ていた。
実は彼女自身も高校時代の失恋の痛手がきっかけで複数の男と関係を持つようになったが、
いくら男たちと過ごしても心が満たされることは無かったのだ。
そのために本を読んでいるが、答えは見つからないまま日々を過ごしていた…
主人公と一緒にいろいろ考えながら時間を過ごしました。
可愛くてスタイルも良くて男性にもてる主人公。
でも寄って来る男たちは彼女とひと時を過ごすだけで彼女の心を満たしてくれることは無いのです。
一番親しくしているのは大手出版社の鹿島(要潤)は彼女の好きな本の話も出来て
彼女にとってはかなり親しい人だと感じています。
でも、鹿島の方は言葉巧みに嘘を重ねて、ただその時を彼女と楽しめればいいと思っているだけでした。
そんな千野が人生に悩む高校生・大高光治(柳楽優弥)と出会います。
きっかけは光治の母の万引き誤認事件。千野が彼の母を万引きしたと思いこんで捕まえてしまったのです。
厳格な大学教授一家で育った光治ですけど、教授である父は外面とは違って歪んだ性格の持ち主でした。
そのため母は心を病んでいるし、妹は登校拒否に陥っていて家庭はほぼ崩壊しています。
大人しく家でも学校でも人と関わらずに本だけを読んで過ごしていた光治は
いつかこの現状を打開したいと考えていました。
光治の母の事件は彼の家庭を完全に崩壊させる引き金となっていきます。
学校ではいじめられ、帰る家を無くしてしまった光治を放って置けない千野は
出来る限り彼を支えようとします。
そんな千野に素直な好意を見せる光治の笑顔と優しさ、そして逆境でも前を見つめる姿に
彼女にも少しずつ前向きな心が戻ってくるように感じました。
それにしても、役者が揃ってました~
佐藤江梨子さんは普段の華やかなキャラクターとは違う地味な役も似合いますね。
あと久々に観た柳楽優弥さんの佇まいも、やっぱりいいなあと思いました。
滑舌が微妙だなあと思うシーンもありましたけど、何と言っても表情が良かったです(^^ゞ
あと、監督さんがファミレスの喧嘩をしている夫婦までキャストにこだわったと言うだけあって、
主演の二人も彼らを取り巻く人物たちも、本当に役にぴったりでした。
結局、愛とか恋って考えて分かるものではないのだよなあと思いつつ、
いつかこの主人公たちに優しい愛が訪れてくれるといいなあと願った1本です。
監督:山田あかね 出演:佐藤江梨子 柳楽優弥 要潤 安藤サクラ 松重豊
2009年 日本
(20100123)
主人公が書店員とういことで、ちょっと気になっていました。
現状の厳しさに負けずに笑顔で前を向こうとする主人公たちの不思議な強さが印象的でした。
千野夏樹(佐藤江梨子)は本好きが高じて書店を職場に選んだ20代の女の子。
彼女は書店には悩みを持つ人が多くやってくる場所と考えていた。
そんな彼女は店内で“愛のわからないひとへ”という自分のコーナーを持ち、好評を得ていた。
実は彼女自身も高校時代の失恋の痛手がきっかけで複数の男と関係を持つようになったが、
いくら男たちと過ごしても心が満たされることは無かったのだ。
そのために本を読んでいるが、答えは見つからないまま日々を過ごしていた…
主人公と一緒にいろいろ考えながら時間を過ごしました。
可愛くてスタイルも良くて男性にもてる主人公。
でも寄って来る男たちは彼女とひと時を過ごすだけで彼女の心を満たしてくれることは無いのです。
一番親しくしているのは大手出版社の鹿島(要潤)は彼女の好きな本の話も出来て
彼女にとってはかなり親しい人だと感じています。
でも、鹿島の方は言葉巧みに嘘を重ねて、ただその時を彼女と楽しめればいいと思っているだけでした。
そんな千野が人生に悩む高校生・大高光治(柳楽優弥)と出会います。
きっかけは光治の母の万引き誤認事件。千野が彼の母を万引きしたと思いこんで捕まえてしまったのです。
厳格な大学教授一家で育った光治ですけど、教授である父は外面とは違って歪んだ性格の持ち主でした。
そのため母は心を病んでいるし、妹は登校拒否に陥っていて家庭はほぼ崩壊しています。
大人しく家でも学校でも人と関わらずに本だけを読んで過ごしていた光治は
いつかこの現状を打開したいと考えていました。
光治の母の事件は彼の家庭を完全に崩壊させる引き金となっていきます。
学校ではいじめられ、帰る家を無くしてしまった光治を放って置けない千野は
出来る限り彼を支えようとします。
そんな千野に素直な好意を見せる光治の笑顔と優しさ、そして逆境でも前を見つめる姿に
彼女にも少しずつ前向きな心が戻ってくるように感じました。
それにしても、役者が揃ってました~
佐藤江梨子さんは普段の華やかなキャラクターとは違う地味な役も似合いますね。
あと久々に観た柳楽優弥さんの佇まいも、やっぱりいいなあと思いました。
滑舌が微妙だなあと思うシーンもありましたけど、何と言っても表情が良かったです(^^ゞ
あと、監督さんがファミレスの喧嘩をしている夫婦までキャストにこだわったと言うだけあって、
主演の二人も彼らを取り巻く人物たちも、本当に役にぴったりでした。
結局、愛とか恋って考えて分かるものではないのだよなあと思いつつ、
いつかこの主人公たちに優しい愛が訪れてくれるといいなあと願った1本です。
監督:山田あかね 出演:佐藤江梨子 柳楽優弥 要潤 安藤サクラ 松重豊
2009年 日本
(20100123)
2010-01-24 13:45
nice!(4)
コメント(7)
トラックバック(4)
はっこうさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-01-24 15:31)
まっきーさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-01-24 15:32)
@ミックさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-01-25 12:43)
原作・脚本・監督を一人でやった山田あかねさんに興味ありますね。今後の躍進を注目したいと思っています。
by たいちさん (2010-01-25 14:45)
たいちさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
企画を立ててから実現まで何年もかかったそうです。
でも、監督さんも夢がようやく叶ったと嬉しそうでした。
次回はどんな作品を創っていきたいのか楽しみですね☆
by non_0101 (2010-01-26 00:33)
なんというか、言い寄られて体だけの関係を結ぶわけですけど、
本人もそれは解っていた上で抱かれていましたよね。
自分が必要とされたい、自分を認めて欲しいと思うからこそ、
体を求められたらそれに応じる、ある意味夏樹は凄くしたたかな
強い女性だと思いました。
普通は例えそう思っていても、中々同じことは出来ないと思うん
ですよね。サトエリちゃんのスタイルの良さはグラビア時代から
解ってましたが流石でした。^^
一月になったのが柳楽くんてあんなにかつぜつ悪かったでしたっけ?
芝居が悪くないだけになんかちょっと気になったんですよ。
by KLY (2010-01-29 21:12)
KLYさんへ
こんにちは。コメント&TBをありがとうございました!
私は夏樹の寂しいから、誰かに側にいて欲しいから…という感覚は
やっぱり弱さかなあと感じながら観ていました。
でも、本人はその時だけで決して満たされないと分かっているところが救いですね。
それまで無表情だった彼女が泣いた姿に「かわいい」と思った鹿島は
今後、彼女への考えを変える時が来るのかなあとちょっと考えてしまいました。
柳楽くんは台詞回しがいまいちですよね。
特に今回は2年くらいブランクがあった後の初映画だったそうで、
本読みの特訓は随分としていたそうです。
表情とかは本当に良いだけに、何とかかつぜつも追いついて欲しいなあ。
これからの成長を期待してます(^^ゞ
by non_0101 (2010-01-30 16:22)