パレード [は行]
吉田修一著の同名小説を行定勲監督が映画化した作品です。
キャストとチラシの写真を見ただけで、すごく観たくなった作品です。
原作は未読のままチャレンジしてみました。
光と影の中に映し出される心の微妙な揺らぎに共感しながらも
若者たちの持っているダークな一面にゾクッとさせられる物語でした。
ある晴れた日のこと。二日酔いの良介（小出恵介）は、窓から響いてくるヘリコプターの音で目を覚ました。
ちょっと遅めの朝でも、リビングにはいつも琴美（貫地谷しほり）がいる。
芸能人を彼氏に持つ彼女はほとんど引きこもり状態で、テレビを前にお菓子を食べ続けているのだ。
部屋から出てきた良介に琴美は近所で発生した傷害事件のことを伝え、人ごとのように怖いねえと話した。
取材のヘリだったのかと納得した良介は、そのまま大学にも行かずにまったりとした時間を過ごしていた。
そんな彼に先輩から電話が入った。
自分の彼女との旅行に、車を持っている良介を誘ってきたのだ。
良助も彼女を誘って来いという先輩の言葉に顔を曇らす良助。
実は彼が密かに想っていたのは、その先輩の彼女だった…
人の心の奥底にある様々な闇がとてつもなく怖く感じました～
2ＬＤＫの新婚カップル用マンションにルームシェアで暮らしている男女4人。
地方から出て来て、それなりに東京ライフを楽しんでいる大学生の良介。
芸能人の彼からの電話を待ち続けるだけの生活を送っている琴美。
イラストレーターを目指しながら働いている未来（香里奈）。
映画配給会社に勤めている健康おたくの直輝（藤原竜也）。
彼らは一緒に暮らしながらも恋愛感情がある訳ではなく、他愛のない会話で空間を埋めながら
穏やかに日々を過ごしています。
そんなある日、酒に酔った未来に連れられてきたサトル（林遣都）が部屋に現れます。
寂しい時間を過ごす琴美と仲良くなったサトルは、次第に部屋へ入り浸るようになります。
無邪気な笑顔で人の心にするりと入ってくる彼の存在は次第に彼ら4人の心を少しずつ変えていきます。
そして、ついに彼らの中にある特異な闇が明らかになっていきました。
それにしても役者がいいですね～
毎日、テンポ良くジョギングする直輝に藤原竜也さん。
お酒が好きでバーに繰り出すたびに絡み酒になる未来に香里奈さん。
いつも幸せそうな笑顔をしながらも、時々冷めた目をみせる琴美に貫地谷しほりさん。
気楽な大学生活を送りながらも田舎に残した両親のことを想っている良介に小出恵介さん。
そして、自分の想うままに自由に生きているサトルに林遣都さん。
それぞれがぴったりで、本当に彼らの部屋を覗いているように感じました。
彼らが次第に見せたダークな面にドキドキしながら、その闇の深さにぞっとしました。
上辺だけの会話がこんな結果に繋がるのか改めて思うのと同時に
この居心地の良い空間はいつまでも保たれるのかなあと考えてしまった1本です。
監督：行定勲 出演：藤原竜也 小出恵介 貫地谷しほり 香里奈 林遣都 中村ゆり 野波麻帆
2010年 日本
（20100218）
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は2月20日以降の予定です。
キャストとチラシの写真を見ただけで、すごく観たくなった作品です。
原作は未読のままチャレンジしてみました。
光と影の中に映し出される心の微妙な揺らぎに共感しながらも
若者たちの持っているダークな一面にゾクッとさせられる物語でした。
ある晴れた日のこと。二日酔いの良介（小出恵介）は、窓から響いてくるヘリコプターの音で目を覚ました。
ちょっと遅めの朝でも、リビングにはいつも琴美（貫地谷しほり）がいる。
芸能人を彼氏に持つ彼女はほとんど引きこもり状態で、テレビを前にお菓子を食べ続けているのだ。
部屋から出てきた良介に琴美は近所で発生した傷害事件のことを伝え、人ごとのように怖いねえと話した。
取材のヘリだったのかと納得した良介は、そのまま大学にも行かずにまったりとした時間を過ごしていた。
そんな彼に先輩から電話が入った。
自分の彼女との旅行に、車を持っている良介を誘ってきたのだ。
良助も彼女を誘って来いという先輩の言葉に顔を曇らす良助。
実は彼が密かに想っていたのは、その先輩の彼女だった…
人の心の奥底にある様々な闇がとてつもなく怖く感じました～
2ＬＤＫの新婚カップル用マンションにルームシェアで暮らしている男女4人。
地方から出て来て、それなりに東京ライフを楽しんでいる大学生の良介。
芸能人の彼からの電話を待ち続けるだけの生活を送っている琴美。
イラストレーターを目指しながら働いている未来（香里奈）。
映画配給会社に勤めている健康おたくの直輝（藤原竜也）。
彼らは一緒に暮らしながらも恋愛感情がある訳ではなく、他愛のない会話で空間を埋めながら
穏やかに日々を過ごしています。
そんなある日、酒に酔った未来に連れられてきたサトル（林遣都）が部屋に現れます。
寂しい時間を過ごす琴美と仲良くなったサトルは、次第に部屋へ入り浸るようになります。
無邪気な笑顔で人の心にするりと入ってくる彼の存在は次第に彼ら4人の心を少しずつ変えていきます。
そして、ついに彼らの中にある特異な闇が明らかになっていきました。
それにしても役者がいいですね～
毎日、テンポ良くジョギングする直輝に藤原竜也さん。
お酒が好きでバーに繰り出すたびに絡み酒になる未来に香里奈さん。
いつも幸せそうな笑顔をしながらも、時々冷めた目をみせる琴美に貫地谷しほりさん。
気楽な大学生活を送りながらも田舎に残した両親のことを想っている良介に小出恵介さん。
そして、自分の想うままに自由に生きているサトルに林遣都さん。
それぞれがぴったりで、本当に彼らの部屋を覗いているように感じました。
彼らが次第に見せたダークな面にドキドキしながら、その闇の深さにぞっとしました。
上辺だけの会話がこんな結果に繋がるのか改めて思うのと同時に
この居心地の良い空間はいつまでも保たれるのかなあと考えてしまった1本です。
監督：行定勲 出演：藤原竜也 小出恵介 貫地谷しほり 香里奈 林遣都 中村ゆり 野波麻帆
2010年 日本
（20100218）
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は2月20日以降の予定です。
こんばんは＾＾
サトルの存在がキーですよね。
物語的にもそうですが、そもそもの存在的にも。
5人の人物描写が実にリアルに活き活きと描かれて
いたと思います。
by KLY (2010-02-19 02:01)
KLYさんへ
こんにちは。コメント＆ＴＢをありがとうございました！
５人が本当にリアルでした。
サトルの不思議な存在が面白かったです。
でも、あんな結末を迎えるとは…原作を読まずに観て良かったです(^^ゞ
by non_0101 (2010-02-19 12:44)
＠ミックさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-19 12:45)
はっこうさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-19 12:46)
トメサンさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-19 12:46)
タケルさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-19 12:46)
記事を読んで感じたのですが、最近の若者の群像は、このような５人で部屋をシェアーする生活と結びつくのが理解出来ませんね。私が親ならとんでもないと止めさしますね。理解出来ないのは、年のせいかもね。
by たいちさん (2010-02-19 16:12)
たいちさんへ
こんにちは。nice＆コメントをありがとうございました！
彼らの暮らし方はやっぱり不思議ですよね～
まるで東京で暮らすための寮のような感じでした。
普通は変だと思うのですけど、自然体で過ごしている彼らの日常を見ていると
何だか違和感がなくなってきて不思議でした(^^ゞ
人とは深く関わりあわないような東京という都会だからこそ
成り立つような暮らし方のような気がしました☆
by non_0101 (2010-02-20 10:03)
釣られクマさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-20 10:03)
ぶさいくたろうさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-20 10:04)
suzuranさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-20 10:05)
もうさっさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-20 10:05)
aya_ruiさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-02-20 10:06)
まっきーさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-03-01 01:12)
こんにちは。
行定監督作品ということで、ぜひみたいと思っていました。
その前に、nonさんのブログで感想チェック！！
う～ん、おもしろそう。こんど見に行ってきまーす。（＾＾）
by coco030705 (2010-03-01 13:33)
cocoさんへ
こんばんは。nice＆コメントをありがとうございました！
5人の若者たちの生活は、よく考えるとちょっと変なのに
あまりにも普通な感じに見えるところが面白かったです。
ぜひ、不思議な闇の世界にチャレンジしてみてくださいね☆
by non_0101 (2010-03-02 00:14)