天使の分け前 [た行]
ケン・ローチ監督がスコットランドを舞台に描いて昨年のカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したドラマです。
予告編を観て、ウイスキーとの出会いが青年の人生をどんなふうに変えたのだろうと気になっていました。
厳しい生い立ちから辛い人生を送った青年が新たな未来へと向かう姿に、希望を感じるような物語でした。
“天使の分け前”ってそういう意味ですか?とちょっと思ってしまいました(^^ゞ
裁判所のシーンから始まる物語です。
ロビー(ポール・ブラニガン)は暴力行為で逮捕され、裁判にかけられました。
過去にも刑務所に入った経歴のある彼には厳しい意見も出ましたけど、彼の生い立ちへの同情や
恋人に子供が生まれる今なら立ち直れるという弁護士の意見が考慮されて、
社会奉仕活動をすることで罪を許されることになりました。
社会奉仕活動の初日、作業場にいるロビーに恋人レオニー(シヴォーン・ライリー)から
子供が産まれたという連絡が入りました。
でも、現場の指導者のハリー(ジョン・ヘンショー)に付き添われて花を買って病院に着いたロビーは、
病室前の廊下でレオニーの親類の男たちに捕まると、裏の階段へ連れて行かれてしまいます。
止めに入ろうとしたハリーもなすすべはなく、ロビーはボコボコにされてしまいました(T_T)
病院のトイレで血を洗い流しながら次第に激情に駆られていくロビーを、ハリーは必死に止めます。
今度、暴行事件を起こしたら刑務所入りは確実であり、
この病院での行為はレオニーとロビーを引き離そうとする彼らの罠なのです。
我が子と会えないロビーは、自分の息子なのにと泣き出してしまいます。
そんなロビーの状況に心を痛めたハリーは家へ連れて帰り、取って置きのウイスキーを開けて
ロビーの息子の誕生祝いだと言いながら笑顔で乾杯します。
それはロビーが初めて飲むウイスキーでした。
それにしても、相変わらず厳しい現実を描いているケン・ローチ監督ですけど、
今作は何だかちょっと楽しい展開になっていますね。
ハリーの好意でウイスキーの愛好会に連れて行ってもらったロビーは、
そこで繊細なテイスティングの才能を見せるのです。
またそこで、長い時間を蔵の中で寝かされていた幻のウイスキーには高値が付くことも知ります。
そして、社会奉仕活動で知り合った仲間と一緒に、ひとつの計画を実行していきました。
途中は、えっ、それはいいの??とかも思ったりしましたけど、
みんなが幸せになるなら、きっと天使も許してくれるのかなと思ってしまいました。
自分を不幸にする悪い縁を断ち切って家族と幸せになろうと必死に行動するロビーを見たら、
天使も応援してくれますよね(^^ゞ
そう思ってしまうくらい、現実の厳しさとロビーの必死さがひしひしと伝わってきました。
観終った時、きっときっとロビーはいい家庭を作ってくれるだろうなとニッコリした1本です(^^)
監督:ケン・ローチ 出演:ポール・ブラニガン ジョン・ヘンショウ シヴォーン・ライリー ガリー・メイトランド ウィリアム・ルアン ジャスミン・リギンズ ロジャー・アラム チャーリー・マクリーン
2012年 イギリス/フランス/ベルギー/イタリア 原題:THE ANGELS' SHARE
(20130522)
→公式サイトはこちらへ http://tenshi-wakemae.jp/
追伸
今作は銀座テアトルシネマで観ました。今月で閉館してしまうのですよね(T_T)
この映画館ではいい映画をたくさん観させていただきました。
最後まで素敵な作品をありがとうございました☆
予告編を観て、ウイスキーとの出会いが青年の人生をどんなふうに変えたのだろうと気になっていました。
厳しい生い立ちから辛い人生を送った青年が新たな未来へと向かう姿に、希望を感じるような物語でした。
“天使の分け前”ってそういう意味ですか?とちょっと思ってしまいました(^^ゞ
裁判所のシーンから始まる物語です。
ロビー(ポール・ブラニガン)は暴力行為で逮捕され、裁判にかけられました。
過去にも刑務所に入った経歴のある彼には厳しい意見も出ましたけど、彼の生い立ちへの同情や
恋人に子供が生まれる今なら立ち直れるという弁護士の意見が考慮されて、
社会奉仕活動をすることで罪を許されることになりました。
社会奉仕活動の初日、作業場にいるロビーに恋人レオニー(シヴォーン・ライリー)から
子供が産まれたという連絡が入りました。
でも、現場の指導者のハリー(ジョン・ヘンショー)に付き添われて花を買って病院に着いたロビーは、
病室前の廊下でレオニーの親類の男たちに捕まると、裏の階段へ連れて行かれてしまいます。
止めに入ろうとしたハリーもなすすべはなく、ロビーはボコボコにされてしまいました(T_T)
病院のトイレで血を洗い流しながら次第に激情に駆られていくロビーを、ハリーは必死に止めます。
今度、暴行事件を起こしたら刑務所入りは確実であり、
この病院での行為はレオニーとロビーを引き離そうとする彼らの罠なのです。
我が子と会えないロビーは、自分の息子なのにと泣き出してしまいます。
そんなロビーの状況に心を痛めたハリーは家へ連れて帰り、取って置きのウイスキーを開けて
ロビーの息子の誕生祝いだと言いながら笑顔で乾杯します。
それはロビーが初めて飲むウイスキーでした。
それにしても、相変わらず厳しい現実を描いているケン・ローチ監督ですけど、
今作は何だかちょっと楽しい展開になっていますね。
ハリーの好意でウイスキーの愛好会に連れて行ってもらったロビーは、
そこで繊細なテイスティングの才能を見せるのです。
またそこで、長い時間を蔵の中で寝かされていた幻のウイスキーには高値が付くことも知ります。
そして、社会奉仕活動で知り合った仲間と一緒に、ひとつの計画を実行していきました。
途中は、えっ、それはいいの??とかも思ったりしましたけど、
みんなが幸せになるなら、きっと天使も許してくれるのかなと思ってしまいました。
自分を不幸にする悪い縁を断ち切って家族と幸せになろうと必死に行動するロビーを見たら、
天使も応援してくれますよね(^^ゞ
そう思ってしまうくらい、現実の厳しさとロビーの必死さがひしひしと伝わってきました。
観終った時、きっときっとロビーはいい家庭を作ってくれるだろうなとニッコリした1本です(^^)
監督:ケン・ローチ 出演:ポール・ブラニガン ジョン・ヘンショウ シヴォーン・ライリー ガリー・メイトランド ウィリアム・ルアン ジャスミン・リギンズ ロジャー・アラム チャーリー・マクリーン
2012年 イギリス/フランス/ベルギー/イタリア 原題:THE ANGELS' SHARE
(20130522)
→公式サイトはこちらへ http://tenshi-wakemae.jp/
追伸
今作は銀座テアトルシネマで観ました。今月で閉館してしまうのですよね(T_T)
この映画館ではいい映画をたくさん観させていただきました。
最後まで素敵な作品をありがとうございました☆
ケン・ロ―チ監督作品は初めてでしたが、なかなか良かったです。
一度会社帰りに駆け付けたのですが入れず再挑戦しました。
タイトルがいいですね。実はタイトルで見ようかなと思いました。
ウイスキーの原酒が樽の中で熟成中に蒸発して失われる事をいうのですが、私は開高健のエッセイで知りました。
前半のグラスゴーでの救いのない主人公の描きかた方がリアルですね。
ここがやはりローチ監督らしいのでしょうか。
私も後半の話はモラル的にちょっとどうかなと思いましたが、まあこれだけ大変な状況ならこういう展開もありかなと。
そしてラストのラスト、意外な展開に思わず涙が、、良い映画でした。
銀座テアトル、そんなにいつも行っていた訳ではないですが、色々とお世話になりました。閉館は残念です。
by きさ (2013-05-24 06:12)
きささんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
私もケン・ローチ監督作品は数本しか観ていないのですけど、
どれも救いのない厳しい現状に心が痛くなるような作品でした。
今作はちょっと優しい気持ちになれる作品でしたね。
銀座テアトルシネマのクロージングにぴったりだなと思いました☆
by non_0101 (2013-05-24 08:36)
やってみよう♪さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 08:37)
怪しい探麺隊さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 08:38)
song4uさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 08:38)
artfuldodger3さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 08:38)
>“天使の分け前”ってそういう意味ですか?
ええ?そういうこと?
と僕も思いました。
ウィスキーにまつわるお話ですから、まぁいいかと。
2本割ってしまったときは、
ああ、、、もったいなぁ、、、おもわず溜息でした。
by cochi (2013-05-24 09:01)
cochiさんへ
こんばんは。ご訪問&コメントをありがとうございました!
驚きましたよね。
1年に2%とかの説明はあったのですけど、
やっぱりこちらの意味?とか思ってしまいました(^^ゞ
あと、本当にもったいなかったですね~
思わず、うわっと叫んでいました☆
by non_0101 (2013-05-24 21:16)
ちょんまげ侍金四郎さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 21:17)
beamuseさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 21:18)
sugoimonoさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 21:19)
そらさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 21:19)
ブラザー★ボブさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-24 21:19)
こんばんは。
nonさんのレビューを読んで観に行こうと思いました。
観たらまた遊びに来ますね。
by coco030705 (2013-05-24 22:09)
スコットランド生まれの「スコッチ・ウィスキー」は有名で、私も少しは味わえます。何やらウィスキー会社の宣伝にされそうな作品ですね。
by たいちさん (2013-05-24 22:21)
この映画知らなかったんですが、良さそうな映画ですね~(^^)
ウィスキーに魅せられてからどうなるのかが気になってしまいます。
こちらではやらないのでDVDがでるまで待たなければ!
by ぽん (2013-05-24 22:29)
厳しい現実を見せつけながらも、希望の灯が暖かい素敵な作品でしたね^^
銀座テアトルも閉館ですか...東京時代にお世話になったシアターです。
マイナーでも良作を上映し続ける映画館を、みんなで応援しましょう!
by つむじかぜ (2013-05-25 02:13)
cocoさんへ
こんにちは。観るのか遅くなってしまったのですけど、
ちょっと面白い展開の楽しい作品でした~
ぜひ、楽しんでみてくださいね☆
by non_0101 (2013-05-25 13:09)
たいちさんへ
こんにちはnice&コメントをありがとうございました!
ウイスキーがワインのようにオークションで販売されるなんて
面白いなあと思いながら観ていました。
○○の香とか言われても私にはピンと来ませんけど、
分かる人には分かるのですね☆
by non_0101 (2013-05-25 13:12)
ぽんさんへ
こんにちはnice&コメントをありがとうございました!
あまり上映館が多くないようですね。
心にじんわり来る作品なので、上映館がないのは寂しいですね。
ぜひ、DVDになったら、チャレンジしてみてくださいね☆
by non_0101 (2013-05-25 13:16)
有城佳音さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-25 13:17)
つむじかぜさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
厳しい現実がリアルでした~
でも、本当に希望を感じる展開が嬉しかったです。
銀座テアトルはこういう良質な作品を多く上映していたので閉館は残念ですね。
せめて最後に行けて良かったです☆
by non_0101 (2013-05-25 13:27)
ハマコウさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-25 13:28)
いっぷくさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-06-07 22:59)
タッチおじさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-06-07 22:59)
ネオ・アッキーさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-06-07 23:00)
月夜のうずのしゅげさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-06-07 23:00)
Ritaさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-06-07 23:01)
想也さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-06-07 23:02)