SSブログ

真夜中の五分前 [ま行]

本多孝好著の小説を原作に行定勲監督が創り上げたミステリアスな作品です。
予告編を観て、そのミステリアスな雰囲気に惹かれました。
様々な余韻を感じるラストに、しばらく映画を感じていたいなあと思うような作品でした。

今も残る5分の時計の想い出が切なかったです。

上海の小さな時計店で修理の仕事をしている良(三浦春馬)は、仕事が終わった後に通っているプールで
美しい泳ぎを見せるひとりの女性に目を留めます。
泳ぎ終わって帰る間にベンチで休憩していると、その女性ルオラン(リウ・シーシー)から
人へのプレゼントを見立てて欲しいと頼まれました。

気軽に依頼を引き受けた良でしたけど、いろいろな店へ行ってもなかなかこれと言った物が見つかりません。
困った彼は自分の店へ彼女を連れて行くと、彼が気に入っているきれいな置時計を見せます。
ルオランは一瞬困った顔をしましたけど、良の薦めるその時計をプレゼントに買うことにしました。

翌日、プールのベンチで再会した二人は、そのまま食事に行きます。
そのテーブルで、良はルオランが双子だということを知らされます。
彼女たちお得意の入れ替わりのいたずらをされたのです。
驚く良にルオランは、そっくりだけど性格の違う妹のルーメイを紹介します。
そして、良はルオランの妹に対する屈折した心の闇を知ることになりました。

それにしても、キャラクターたちの心を考えさせられるような作品でした。
過去の恋の痛みを抱えて生きている良。
妹に人生の華やかな部分を盗られてしまったと感じている姉ルオラン。
姉を一番の理解者と信頼していても、どこか違和感を覚えている妹ルーメイ。

最初は姉のほうがルーメイに強いコンプレックスを抱いているように見えるのですけど、
次第に妹の方もルオランに重いものを感じていることがわかってきます。
そして、ある事件が起きた時に二人の闇が混ざり合って、周りに混乱の波を起こしていきますが、
その答えはそのまま観ている者に委ねられていきます。
その謎の雰囲気も映画の余韻と共に楽しめて面白かったです。

観終った時、きっと観る度に違う想いを抱くような作品になるだろうなあと感じた1本です。

hitsuji_mayonaka5.jpg

監督:行定勲 出演:三浦春馬 リウ・シーシー ジョセフ・チャン
2014年 日本/中国
(20150125)

公式サイトはこちらへ http://mayonaka5.jp/


nice!(8)  コメント(8)  トラックバック(2) 

nice! 8

コメント 8

non_0101

song4uさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-15 21:12) 

non_0101

ねじまき鳥さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-15 21:12) 

non_0101

森のノームさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-16 20:20) 

non_0101

たいちさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-16 20:20) 

non_0101

ぽんさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-16 20:21) 

non_0101

beamuseさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-17 22:01) 

non_0101

einsteinさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-23 00:49) 

non_0101

キキさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-02-23 00:49) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

ドラフト・デイはじまりのうた ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。