天空の蜂 [た行]
20年前に発表された東野圭吾著の同名小説を堤幸彦監督が映画化した作品です。
原作は未読だったので、どんな物語なのだろうと気になっていました。
社会の理不尽さに人生を狂わせた男たちの姿や、原発に関わる人々の複雑な想いと共に、
人としての家族への強い愛を感じるような作品でした。
さすがは堤幸彦監督だなあとスクリーンを見つめながらドキドキしていました。
湯原(江口洋介)が妻と息子を連れて、自分が開発した最新の大型ヘリコプター“ビッグB”の
お披露目式へ行くところから始まる物語です。
普段は仕事ばかりで家庭を顧みて来なかった彼には珍しい家族サービスの日です。
でも、妻(石橋けい)は夫の全てにイライラし、小学生の息子・高彦は父の顔を見ずに俯いています。
湯原も自分の仕事の成果を家族に認めてもらえず、苛立つ想いを押さえられなくなってきました。
湯原は同僚(カゴシマジロー)と二人になった時、離婚して息子は妻へという考えを口にします。
その話を偶然に聞いてしまった高彦は、思わず廊下を引き返すと父の同僚の息子と共に会場へ忍び込み、
ビッグBの中へ潜り込みました。
ちょうどその時、外から状況を見張っていた男がコントローラーのスイッチを入れ、ビッグBが動き始めます。
それはこれから日本全土を巻き込む大事件の始まりでした。
それにしても、予想以上に社会派で考えさせられる作品でした。
“天空の蜂”を名乗るテロリストが大型ヘリコプターを乗っ取って原発へ落とすと脅迫してきます。
回避の条件は、日本にある全ての原発を壊すこと。
でも、ヘリコプターには小学生の男の子が乗り込んでいます。
原発爆破の危機は回避に加えて、子供は助けられるかという難問も登場してきます。
原発という存在の功罪は、それに関わる人も大きく巻き込んでいくものですよね。
本当は日々電気を使用している誰もが関わっていかなくてはならない問題もあるのに、
無表情の仮面をつけたように誰もが無関心の状況がいかに惨いかということを改めて知らされました。
遠い世界ではなく、今現在に起きていることを感じられるのが、20年前の小説だったというのも凄いですね。
もし20年前に読んでいたら、その後のこの状況をどのように感じていただろうなと感じました。
また、この作品は親子の物語でもあります。
子を想う親の愛の強さ。親を失うことの喪失感の大きさ。その2つが事件を大きく動かしていきます。
その強い気持ちは中心人物の湯原と三島(本木雅弘)の姿に映し出されていきました。
観終った時、江口洋介さん&本木雅弘さんの演技と存在感がとても印象的だったなと思うのと同時に
嫌なことから目を背けるのはダメだなあと反省してしまった1本です。
監督:堤幸彦 出演:江口洋介 本木雅弘 綾野剛 仲間由紀恵 柄本明 落合モトキ 柄本明 國村隼 カゴシマジロー 佐藤二朗 光石研 石橋けい 永瀬匡 やべきょうすけ 手塚とおる 向井理 石橋蓮司 竹中直人
2015年 日本
(20150918)
→公式サイトはこちらへ http://tenkunohachi.jp/
原作は未読だったので、どんな物語なのだろうと気になっていました。
社会の理不尽さに人生を狂わせた男たちの姿や、原発に関わる人々の複雑な想いと共に、
人としての家族への強い愛を感じるような作品でした。
さすがは堤幸彦監督だなあとスクリーンを見つめながらドキドキしていました。
湯原(江口洋介)が妻と息子を連れて、自分が開発した最新の大型ヘリコプター“ビッグB”の
お披露目式へ行くところから始まる物語です。
普段は仕事ばかりで家庭を顧みて来なかった彼には珍しい家族サービスの日です。
でも、妻(石橋けい)は夫の全てにイライラし、小学生の息子・高彦は父の顔を見ずに俯いています。
湯原も自分の仕事の成果を家族に認めてもらえず、苛立つ想いを押さえられなくなってきました。
湯原は同僚(カゴシマジロー)と二人になった時、離婚して息子は妻へという考えを口にします。
その話を偶然に聞いてしまった高彦は、思わず廊下を引き返すと父の同僚の息子と共に会場へ忍び込み、
ビッグBの中へ潜り込みました。
ちょうどその時、外から状況を見張っていた男がコントローラーのスイッチを入れ、ビッグBが動き始めます。
それはこれから日本全土を巻き込む大事件の始まりでした。
それにしても、予想以上に社会派で考えさせられる作品でした。
“天空の蜂”を名乗るテロリストが大型ヘリコプターを乗っ取って原発へ落とすと脅迫してきます。
回避の条件は、日本にある全ての原発を壊すこと。
でも、ヘリコプターには小学生の男の子が乗り込んでいます。
原発爆破の危機は回避に加えて、子供は助けられるかという難問も登場してきます。
原発という存在の功罪は、それに関わる人も大きく巻き込んでいくものですよね。
本当は日々電気を使用している誰もが関わっていかなくてはならない問題もあるのに、
無表情の仮面をつけたように誰もが無関心の状況がいかに惨いかということを改めて知らされました。
遠い世界ではなく、今現在に起きていることを感じられるのが、20年前の小説だったというのも凄いですね。
もし20年前に読んでいたら、その後のこの状況をどのように感じていただろうなと感じました。
また、この作品は親子の物語でもあります。
子を想う親の愛の強さ。親を失うことの喪失感の大きさ。その2つが事件を大きく動かしていきます。
その強い気持ちは中心人物の湯原と三島(本木雅弘)の姿に映し出されていきました。
観終った時、江口洋介さん&本木雅弘さんの演技と存在感がとても印象的だったなと思うのと同時に
嫌なことから目を背けるのはダメだなあと反省してしまった1本です。
監督:堤幸彦 出演:江口洋介 本木雅弘 綾野剛 仲間由紀恵 柄本明 落合モトキ 柄本明 國村隼 カゴシマジロー 佐藤二朗 光石研 石橋けい 永瀬匡 やべきょうすけ 手塚とおる 向井理 石橋蓮司 竹中直人
2015年 日本
(20150918)
→公式サイトはこちらへ http://tenkunohachi.jp/
やってみよう♪さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 10:08)
森田 航さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 10:08)
enosanさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 10:08)
AKIさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 10:09)
たいちさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 10:09)
ネオ・アッキーさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 20:29)
sugoimonoさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 20:29)
KINYAN0829さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 20:30)
ちょんまげ侍金四郎さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 20:30)
怪しい探麺隊さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-20 20:30)
東野圭吾の作品は、妻が好きでよく読んでいますが、この作品は未読とのことです。東野作品は科学分野を描いたものが多いですね。20年前に原発の脅威を書くなんて、先見ですね。
by たいちさん (2015-09-20 23:26)
どうも堤幸彦監督作品とは相性が悪く、観に行くかどうか迷ってます。テーマは面白いので。
by sochi (2015-09-21 02:48)
たいちさんへ
こんにちは。コメントもありがとうございました!
私も東野作品はそれなりに読んでいたのですけど、この本は未読でした。
今だから作られたというのもなるほどと思うような作品でした。
映画を観て、改めて読んでみたくなりました(^^)
by non_0101 (2015-09-21 11:15)
sochiさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
う~ん、う~ん、相性が悪いのですか~
まあ、突っ込みたくなるところはあるかも知れませんけど、
とりあえず、俳優陣はさすがの上手さでした(^^ゞ
by non_0101 (2015-09-21 11:33)
ハマコウさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-21 11:34)
nyonyoさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-21 11:34)
アルファルハさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-21 11:34)
いっぷくさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-21 11:34)
シルフさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-21 11:35)
おはようございます。
この作品は私の中では今年1番だと思っています。本木雅弘の演技が素晴らしいし、ラストまで考えさせられます。テーマが日本にとってタブーだったのでやっとできた作品らしいです。
by beamuse (2015-09-22 08:44)
beamuseさんへ
おはようございます。nice&コメントをありがとうございました!
本木雅弘さん、迫力ありましたね~
先月に観た「日本のいちばん長い日」の演技も記憶に新しいので
役者って凄いなあと改めて感じました。
今だからこそ創られたのも納得ですね☆
by non_0101 (2015-09-22 19:26)
夢の狩人さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-22 19:27)
C_BoYさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-22 19:27)
モグラたたきさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-22 19:27)
そらさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-22 19:27)
suhr45さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-22 19:27)
shingekiさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-22 19:27)
東野さんの本は大好きです!特に初期のころのものが好きで、
この「天空の蜂」も読みました。
当時読んだ時に、これは二時間ドラマか映画にしたら面白そうだな~っと思ったのを覚えています。
とうとう映画になったんですね~(^^)
あのスケールの大きさとハラハラドキドキ感がしっかりでているでしょうか。
今見に行こうかどうしようか迷い中です~。
by ぽん (2015-09-22 21:27)
ぽんさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
原作を読破されているのですね♪
未読の私は演技の迫力とリアルな展開に引き込まれました。
映画は設定とか色々違っているところもあるらしいので、
既読だとどんな感想を持たれるのか気になります~☆
by non_0101 (2015-09-22 21:59)
dougakunenさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-27 12:50)
mangaharaさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-09-27 12:50)
キキさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2015-10-03 21:16)