私の日々の楽しみのひとつ、通勤電車の中で読んだ文庫本の中で面白かった本の感想です。
今回の本は『これは経費で落ちません!7 ~経理部の森若さん~』です。
『これは経費で落ちません!7 ~経理部の森若さん~』 青木祐子/著 集英社オレンジ文庫多部未華子主演でドラマにもなった人気シリーズの第7巻です。
天天コーポレーションの三社合併を控えて経理部員の森若さんにも大きな転機が訪れます。
まずは主任の辞令が下りたこと。森若さんは28歳なので女性では社内で最速です。
実は今までも人手不足のために主任権限を持たされて業務を行なっていたので、
業務内容的にはあまり変化はありません。
イーブンが信条の森若さんとしては、“給料は大して増えないのに責任が増える”と憂鬱な気分にも…
主任昇格のニュースにすごい!と素直にテンションが高くなる恋人の太陽くんとは正反対です。
また、社内の仲の良い同期や趣味の映画の話が気軽にできる気心の知れた先輩が次々と結婚します。
マイペースな一人暮らしを楽しんでいる森若さんとしては、結婚には積極的な想いは無いのですけど
太陽くんという恋人がいるので微妙な心境にも…
上司からも、森若さんにはこれからも戦力になって欲しいので長期の休み(結婚や出産)の
予定はあるかというような意味合いの質問をされてしまいます。
日々、真面目に業務を遂行している森若さんとしては心外というか、
会社に対して残念な気持ちにちょっとなってしまいます。
そんな中、合併会社の会計に不審な点が見つかったり、合併の関係で事業の統廃合があったりと
またしても、森若さんが活躍します。
ただ、いつものごとくため息をつきながら…なのですけど(^^ゞ
今作の森若さんも公私ともに悩みは尽きませんね。
でも、シビアなようでいていつも思いやりと優しさを感じさせる森若さんは
こんな人と一緒に働きたいなあと思うような人です(^^)
太陽くんにも大きな転機が訪れて、二人の関係の行方が気になりつつ読み終わりました。
早く続きが読みたいなあと次作も楽しみになった1冊です。
(20200521)