私の日々の楽しみのひとつ、通勤電車の中で読んだ文庫本の中で面白かった本の感想です。
今回は『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』です。
今回は『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』です。
- 好きな本
『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』 ほしおさなえ／著 角川文庫
『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』に続く“紙屋ふじさき記念館”シリーズ第2弾です。
小説家の父と編集者の母を持つ大学生・百花が主人公の物語です。
百花が幼い頃に亡くなった父の想い出は多くは無いけれど、
母や叔母と共に成長してきた百花は紙の好きな女の子に育ちました。
前作では器の店を個人経営している叔母に連れられて「東京紙こもの市」に行くところから始まります。
元々、紙雑貨が好きだった百花は、母の実家の障子に使われていた組子の形を思い出して
紙こもの市で購入した紙を組み合わせたカードを作成しようと考え付きます。
そのカードがきっかけで、ふじざき記念館でバイトを始めた百花は和紙に魅せられていきます。
今作は美濃で和紙つくりを体験し、百花はさらに和紙の奥深い世界に惹かれていきます。
また、知識の深さは天才的だけど無表情で記念館の存続にはあまり関心の無かった館長・藤崎一成も
百花や彼女の友人たちとの交流により刺激を受け、消えつつある和紙を無くさないためにも
この記念館を守ろうと考え始めます。
前作よりもさらに和紙への愛が詰まっている物語ですね。
昔からしもやけ体質で冷たい水がとても苦手なのですけど、
この本を読んでいると美濃で紙漉きの体験をしてみたくなってしまいます(^^ゞ
シンプルな白い紙を漉くのが一番難しいというのも納得でした。
また、前作も今作も亡き父との想い出や小説が、物語を大きく動かすキーになっています。
“紙はむかしから強い力を宿すものだった”という言葉は本当に素敵ですね。
紙の本も和紙も大切な文化なのだなとしみじみと感じることができた1冊でした。
（20200925）
→ 『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』の公式サイトはこちらへ https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000161/
→ 前作『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』の公式サイトはこちらへ https://www.kadokawa.co.jp/product/321906000238/
『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』に続く“紙屋ふじさき記念館”シリーズ第2弾です。
小説家の父と編集者の母を持つ大学生・百花が主人公の物語です。
百花が幼い頃に亡くなった父の想い出は多くは無いけれど、
母や叔母と共に成長してきた百花は紙の好きな女の子に育ちました。
前作では器の店を個人経営している叔母に連れられて「東京紙こもの市」に行くところから始まります。
元々、紙雑貨が好きだった百花は、母の実家の障子に使われていた組子の形を思い出して
紙こもの市で購入した紙を組み合わせたカードを作成しようと考え付きます。
そのカードがきっかけで、ふじざき記念館でバイトを始めた百花は和紙に魅せられていきます。
今作は美濃で和紙つくりを体験し、百花はさらに和紙の奥深い世界に惹かれていきます。
また、知識の深さは天才的だけど無表情で記念館の存続にはあまり関心の無かった館長・藤崎一成も
百花や彼女の友人たちとの交流により刺激を受け、消えつつある和紙を無くさないためにも
この記念館を守ろうと考え始めます。
前作よりもさらに和紙への愛が詰まっている物語ですね。
昔からしもやけ体質で冷たい水がとても苦手なのですけど、
この本を読んでいると美濃で紙漉きの体験をしてみたくなってしまいます(^^ゞ
シンプルな白い紙を漉くのが一番難しいというのも納得でした。
また、前作も今作も亡き父との想い出や小説が、物語を大きく動かすキーになっています。
“紙はむかしから強い力を宿すものだった”という言葉は本当に素敵ですね。
紙の本も和紙も大切な文化なのだなとしみじみと感じることができた1冊でした。
（20200925）
→ 『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』の公式サイトはこちらへ https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000161/
→ 前作『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』の公式サイトはこちらへ https://www.kadokawa.co.jp/product/321906000238/