三国志の中でも有名な“赤壁の戦い”を描いた大作です。
ジョン・ウーが心行くまで描きました!という熱意にあふれているような作品でした。

ストーリーはとっても有名なので書きません(^^ゞ
ただ、このPart Iでは孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)の出会いと連合軍がまとまり始めるまでを描き、
本格的な闘いがもうすぐ始まるぞという手前で終わります。
終わった瞬間はきっと、「え~!ここで終わるの~!」と叫ぶこと間違いなしです(^^ゞ
しかも、PartⅡは2009年4月公開決定と予告に出て来るので、叫び声は余計に大きくなるでしょう(笑)

最初から最後までテンションの高い展開に長さを忘れて見入っていました~

まず最初に“とても簡単に分かる三国志”みたいな歴史解説の映像が流れます。
きっと、三国志を全く知らない私のような人でも楽しめるようにするための配慮ですね(^^ゞ
ここで一番勢力があるのは曹操なのか…と理解した頃に本編が始まります。
本編では早速、曹操が劉備と孫権を倒そうと策略を仕掛け始めます。
若い皇帝を脅して承認を取りつけ、80万の軍勢を率いて討伐へと向かうのです。
民を逃がそうと必死になっている劉備軍をどんどん追い詰めていく曹操軍は圧倒的な強さでした。
その戦いを皮切りに物語は戦乱の世を映し出していきます。

それにしても、戦いのシーンはもの凄かったです。
生きた人間たちの戦争…そんなリアルな雰囲気がありました。
世に名を残す武将たちにはきちんと見せ場を用意してあって超人的なヒーローぶりも見せてくれますし、
兵法を駆使した戦い方も面白かったです。
でも同時に、息の根を止めるまでザクザクと槍を向けるなど、戦争ならではの残酷さが怖かったです~

観終わった後で、久々にど迫力のスペクタクル映画だった…としみじみ思いながら、
ピーター・ジャクソン監督がLOTRシリーズに心血を注いだように
ジョン・ウー監督も「三国志」に全てを注いで作り上げたのね…と納得した1本です。



監督:ジョン・ウー 出演:トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー チャン・チェン リン・チーリン 中村獅童
2008年 中国 原題:RED CLIFF/赤壁
(20081020)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月1日以降の予定です。