女性で初めて大西洋横断に成功した飛行士アメリア・イヤハートを描いた作品です。
主演のヒラリー・スワンクが今度はどんな演技を見せてくれるのだろうと期待していました。
まるで本人が甦ったような姿に、1920~30年代の世界へと引き込まれていきました。
1928年に大西洋横断に成功し、その後、世界一周に挑んで消息を絶つまでのアメリアの生き様を描いた作品です。
働くのは次へ飛ぶための資金を得るため。そのためには苦手なCMや講演も頑張ります。
彼女は 生きること=飛ぶこと のような人生を送りました。
その中で彼女は生涯のパートナー、ジョージ・パットナム(リチャード・ギア)と出会います。
ジョージはアメリアのビジネス上のパートナーとして、資金集めや準備の計画を立てていきます。
時間が経つにつれ、彼はアメリアを深く愛し、結婚を申し込みます。
それに対するアメリアの反応が興味深かったです。
彼女のジョージへの返事は、自分は飛ぶことを第一に考えているような生活を送っていて普通の結婚生活はできない。
だからもし、彼が幸せではないと感じたらいつでも離婚してくれというものでした。
それはある意味、アメリアの潔い性格から出た誠実さだろうなあと感じました。
そして、彼女が一時、別の人に心を惹かれてもジョージに戻っていったのは、
やはり彼がアメリアを一番理解していると感じたからだろうなあと思いました。
アメリアは大西洋横断の成功後、数々の飛行記録を打ち立てていきます。
そのチャレンジ精神はすごいです。
物語の出だしのチャレンジである大西洋横断飛行の様子を見ても、この時代の設備の飛行機でそれだけの長距離を飛ぶなんて
やっぱり死と隣りあわせだと実感させられます。
それを何度となく実行していくのは何故だろうか、彼女は何に駆り立てられていたのかなあと
ちょっと考えながら観ていました。
それにしても、ヒラリー・スワンクはアメリアそのものですね~
エンドロールに映し出される本人の写真の数々を見ても雰囲気がそっくりです。
特に飛行士姿の写真にはびっくりでした(^^ゞ
二つの世界大戦の暗い時代に、世界的なヒロインとなった彼女の功績を見ていて
やっぱり、多くの人に愛される人はパワーが違うなあと感じました。
いつかもう一度、この時代のことを勉強してから見直してみたいなあと思った1本です。
監督:ミーラー・ナーイル 出演:ヒラリー・スワンク リチャード・ギア ユアン・マクレガー クリストファー・エクルストン ミア・ワシコウスカ
2010年 アメリカ/カナダ 原題:AMELIA
(20101127)
→公式サイトはこちらへ http://amelia-movie.com/