変わった演出のオペラの舞台には爆笑してしまいました(^^ゞ
NYから旅行に来た女の子が映画のようにローマで恋に落ちるところから始まる物語です。
ローマは恋に溢れる街です。
NYからのヘイリー(アリソン・ピル)は道を教えてもらったイタリア人のイケメンで弁護士の
ミケランジェロ(リッカルド・スカマルチョ)と一瞬で恋に落ちて婚約します。
ヘイリーの父ジェリー(ウディ・アレン)と母フィリス(ジュディ・デイヴィス)は突然の知らせに
とりあえず、娘の婚約者の家を訪ねにローマまでやって来ました。
でも、その家でシャワー中にオペラを歌うミケランジェロの父ジャンカルロ(ファビオ・アルミリアート)の
歌声を聞いたジェリーが騒ぎ出してしまいます。
実はジェリーは人々に理解されず夢半ばで引退したオペラ舞台演出者だったのです。
ジャンカルロの歌声に惚れたジェリーは強引に説得して、オーディションに連れ出してしまいました。
それにしても、今回は登場人物の多い物語でした~
婚約したヘイリーとミケランジェロの出会いからお互いの父が登場し、
オペラで道化師を歌う夢を持つジャンカルロと舞台演出でもうひと花咲かせたいジェリーが出会います。
その夢に向かって創り上げる舞台が見応えがあって面白かったです。
次は建築を学ぶジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)と女優の卵のモニカ(エレン・ペイジ)のエピソードです。
ジャックは恋人サリー(グレタ・ガーウィグ)に夢中のはずなのに、
何故か小悪魔的なモニカの魅力に取り付かれ、いつの間にかどうしようもなく恋に落ちてしまいます。
その詳細な過程が有名建築家ジョン(アレック・ボールドウィン)の解説付きで面白かったです~
次は普通の事務員レオポルド(ロベルト・ベニーニ)が急に有名人になってしまうエピソードです。
ある朝、会社へ行こうとしたら家の前に多くの報道陣が待ち構えていて、何故か有名人になってしまいます。
理由も分かりません。強いて言うなら有名だから有名人ということらしいです。
その不思議な展開と主人公レオポルドの素直な反応が何とも可笑しかったです。
最後はローマへ新婚旅行にやって来た若いカップルのエピソードです。
妻ミリー(アレッサンドラ・マストロナルディ)が美容院へ行っている間に、
何故かコールガールのアンナ(ペネロペ・クルス)が部屋を訪ねてきます。
どうも、何かの手違いのようですけど、夫アントニオ(アレッサンドロ・チベリ)がおたおたしてるうちに
親戚一同がやって来て困った事態になってしまいました^_^;
みんながみんな、心の片隅に夢を持っていて、その夢にちょっとだけ近付きます。
その時の反応が人それぞれで可笑しかったです。
そして、夢が叶った人も夢に届かなかった人も、それぞれに自分らしい結果が出てくるのが
ちょっとほっと出来て楽しかったです(^^ゞ
観終った時、久々に心から楽しい気分にさせてくれるウディ・アレン監督作品だったなと思った1本です。
監督:ウディ・アレン 出演:ウディ・アレン アレック・ボールドウィン ロベルト・ベニーニ ペネロペ・クルス ジュディ・デイヴィス ジェシー・アイゼンバーグ グレタ・ガーウィグ エレン・ペイジ アリソン・ピル リッカルド・スカマルチョ ファビオ・アルミリアート
2012年 アメリカ/スペイン/イタリア 原題:TO ROME WITH LOVE
(20130515)
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公式サイトはこちらへ http://romadeamore.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は6月8日以降の予定です。