無邪気に観られるかが楽しめる鍵かなあと思いながら観ていました。
隕石が落ちずに地球を通り過ぎた世界では、恐竜は生物界の中で一番の繁栄を誇る生物となっていました。
言葉を話し、家族で働きながら生活しています。
そんな中、植物を食料とする大型草食恐竜アパトサウルスは畑を耕して穀物を育てる農耕恐竜でした。
パパとママと兄姉たちに囲まれて育った末っ子のアーロは身体が小さくて臆病な男の子です。
ある日、穀物倉庫を荒らす泥棒を逃がしてしまい、パパにきつく叱られてしまいました。
パパはアーロと共に泥棒を追いかけようとしますけど、その途中で突然に激しい嵐となってしまいます。
川沿いの道を慌てて家へ帰ろうとした二人の足元が崩れ、パパは濁流に飲まれてしまいました(T_T)
大黒柱を亡くした一家は、ママを中心にみんなで必死に畑を耕しますけど、疲労困憊になってしまいます。
そんな中、アーロは父を亡くす原因となった穀物泥棒の姿を再び見つけます。
怒りに駆られて追いかけ始めたアーロはどんどん家から遠く離れて行きました。
それにしても、不思議なバディムービーですね~
身体は大きいけれどとても臆病な草食恐竜と言葉を話さない狼少年のような男の子です。
二人は死神のような極悪で最強の鳥たちの攻撃や初めて見る肉食恐竜たちとの交流により絆を強めていきます。
目を見張るような美しくてリアルな風景の映像と共に可愛い友情物語となっていました。
ただし、何と言ってもファンタジーなので童心に帰らないと楽しめません。
男の子がほとんど犬のような行動をとるのが面白くも微妙です。
言葉の無い交流ってある意味とても純粋ですけど、鼻が利いて四つんばいで歩くって…
このキャラクターはもしかしたら人間でなくても良いのではと思ってしまいました。
でも、すごくいい子で可愛いのですけど(^^ゞ
とにかく、臆病で身体の大きい子と勇敢で身体の小さい子のコンビの冒険は楽しかったです。
また、ピクサーらしく映像の美しさと声優たちの上手さはさすがの安心感でした。
観終った時、何だか現実を忘れてのんびりした時間を過ごしたなあと感じた1本です。
監督:ピーター・ソーン 声の出演:石川樹 山野井仁 安田成美 菊地心寧 井上福悠 松重豊 八嶋智人 片桐はいり
2015年 アメリカ 原題:THE GOOD DINOSAUR
(20160314)
→
公式サイトはこちらへ http://www.disney.co.jp/movie/arlo.html