ミレーナ・アグスの小説「祖母の手帖」をマリオン・コティヤール主演で映画化したラブストーリーです。
マリオン・コティヤールの神々しい美しさと共に、深くて強い愛が心に残るような作品でした。
恋愛に強い憧れを抱いていたガブリエル(マリオン・コティヤール)は愛する人との結婚を夢見ていました。
自分の教師に恋をした彼女は、彼を追い求めてしまいエキセントリックな行動をしてしまいます。
ガブリエルを持て余した家族は、ガブリエルの美しさに目を留めていた
寡黙なスペイン人労働者のジョゼ(アレックス・ブレンデミュール)に彼女との結婚を承知させました。
「あなたを絶対に愛さない」というガブリエルを黙認し、静かな誠意と共に彼女との生活を送るジョゼ。
そんな中、ガブリエルは以前から患っていた腎臓結石の治療のためにアルプスの療養所に入所します。
そこで彼女はハンサムな負傷兵アンドレ(ルイ・ガレル)と運命的な出会いをし、激しい恋に落ちました。
それにしても、この作品のマリオン・コティヤールの美しさは格別ですね~
エキセントリックな雰囲気もぴったり。本当に迫真の演技です。
彼女が愛を情熱的に求めていく姿は神々しくもあり哀しくもあり、とても惹き付けられました。
そんな彼女を愛されないまま17年間も夫として守り続けるジョゼを演じたアレックス・ブレンデミュールも
その存在感の重さが印象的です。
普通ならこういう誠実なだんなさんに大切にされたら、ある意味で幸せだと思うのですけど、
そこが上手く行かないのが恋の難しさですね。ジョゼの愛は辛いなあと思いながら観ていました。
でも長い年月の後にアンドレとの愛の真相が明かされた時、ジョゼの気持ちを思ってほっとしました。
観終った時、ガブリエルはジョゼと結婚できてきっと幸せを見つけられたよねと思った1本です。
監督:ニコール・ガルシア 出演:マリオン・コティヤール ルイ・ガレル アレックス・ブレンデミュール
2016年 フランス/ベルギー 原題:MAL DE PIERRES/FROM THE LAND OF THE MOON
(20170624)
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公式サイトはこちらへ http://aiotsuzuru.com/→
フランス映画祭のサイトはこちらへ http://unifrance.jp/festival/2017/films/mal-de-pierres追伸
この映画はフランス映画祭2017で観ました。公開は10月7日以降の予定です。