ダイアン・アッカーマン著のノンフィクションを映画化した作品です。
先日、『女神の見えざる手』で見たジェシカ・チャステインが全く違うキャラクターを演じているなと
気になっていました。
非情な時代に必死に命を救おうとした夫婦の物語に最後まで引き込まれるような作品でした。
先日、『女神の見えざる手』で見たジェシカ・チャステインが全く違うキャラクターを演じているなと
気になっていました。
非情な時代に必死に命を救おうとした夫婦の物語に最後まで引き込まれるような作品でした。
- や・ら・わ行
1939年のポーランドは戦争前の危うい雰囲気に包まれ始めていました。
ワルシャワ動物園を管理していたヤン（ヨハン・ヘルデンベルグ）は妻のアントニーナ（ジェシカ・チャステイン）に
息子を連れて田舎へ行くようにと言いますけど、彼女は逃げる生活を息子にさせるのは嫌だと主張しました。
しかし、間も無くナチスがポーランドを侵略し始めます。
動物園は爆撃で破壊され、動物たちは兵士によって撃ち殺されていきます。
また、ユダヤ人への隔離政策も始まり、夫妻の友人たちが次々とゲットーへ強制連行されていきました。
二人はその中でも親友のひとりを地下室へ匿う決心をします。
ポーランドでユダヤ人を匿う罪は重く、見つかるとその場でユダヤ人も匿った家族も全員が射殺されます。
その恐怖を感じつつも、大切な人を助けたいと願う気持ちの方が強かったのです。
そして、その想いはゲットーへ隔離された多くの人々を助けたいと願いへと繫がっていきました。
それにしても、様々な想いを感じる作品でした。
夫婦はユダヤ人の居るゲットーへ出入りできるように破壊された動物園を豚の飼育所にして、
やがては秘密組織と連携して、より多くのユダヤ人を助け出していきます。
原題は「THE ZOOKEEPER'S WIFE」。妻の視点で描いた作品です。
夫は外へ出ることが多く、妻のアントニーナはナチス軍が常駐する動物園で匿ったユダヤ人たちを
兵士の目から隠し通さなければなりません。
動物園の外で活動する夫の緊張感もスクリーンからヒシヒシと伝わって来ますけど、
足繁く通ってくるヒトラー直属の動物学者・ヘック（ダニエル・ブリュール）の目を逸らすのも大変です。
その緊張感にも本当にドキドキしたのですけど、夫の眼には嫉妬もあって妻の厳しい状況を理解出来ません。
その気持ちのすれ違いは、きっと妻の家事の大変さを理解できない現代の夫と同じだなと
ちょっと思ってしまいました^_^;
そして、そんなすれ違いがあっても、最後まで必死に必死に多くの命を守ろうとするアントニーナには
母として人としての強さを感じました。
『女神の見えざる手』では最強の女性を演じていたジェシカ・チャステインは、
今作ではナチスに翻弄されながらも懸命に時代を生きた家庭の女性をたおやかに演じていました。
観終った時、普通の人だからこその強い心を見せてもらった気がした1本です。
監督：ニキ・カーロ 出演：ジェシカ・チャステイン ヨハン・ヘルデンベルグ マイケル・マケルハットン ダニエル・ブリュール
2017年 チェコ/イギリス/アメリカ 原題：THE ZOOKEEPER'S WIFE
→公式サイトはこちらへ http://zookeepers-wife.jp/
追伸
この映画は試写会で見ました。公開は12月15日以降の予定です。
ワルシャワ動物園を管理していたヤン（ヨハン・ヘルデンベルグ）は妻のアントニーナ（ジェシカ・チャステイン）に
息子を連れて田舎へ行くようにと言いますけど、彼女は逃げる生活を息子にさせるのは嫌だと主張しました。
しかし、間も無くナチスがポーランドを侵略し始めます。
動物園は爆撃で破壊され、動物たちは兵士によって撃ち殺されていきます。
また、ユダヤ人への隔離政策も始まり、夫妻の友人たちが次々とゲットーへ強制連行されていきました。
二人はその中でも親友のひとりを地下室へ匿う決心をします。
ポーランドでユダヤ人を匿う罪は重く、見つかるとその場でユダヤ人も匿った家族も全員が射殺されます。
その恐怖を感じつつも、大切な人を助けたいと願う気持ちの方が強かったのです。
そして、その想いはゲットーへ隔離された多くの人々を助けたいと願いへと繫がっていきました。
それにしても、様々な想いを感じる作品でした。
夫婦はユダヤ人の居るゲットーへ出入りできるように破壊された動物園を豚の飼育所にして、
やがては秘密組織と連携して、より多くのユダヤ人を助け出していきます。
原題は「THE ZOOKEEPER'S WIFE」。妻の視点で描いた作品です。
夫は外へ出ることが多く、妻のアントニーナはナチス軍が常駐する動物園で匿ったユダヤ人たちを
兵士の目から隠し通さなければなりません。
動物園の外で活動する夫の緊張感もスクリーンからヒシヒシと伝わって来ますけど、
足繁く通ってくるヒトラー直属の動物学者・ヘック（ダニエル・ブリュール）の目を逸らすのも大変です。
その緊張感にも本当にドキドキしたのですけど、夫の眼には嫉妬もあって妻の厳しい状況を理解出来ません。
その気持ちのすれ違いは、きっと妻の家事の大変さを理解できない現代の夫と同じだなと
ちょっと思ってしまいました^_^;
そして、そんなすれ違いがあっても、最後まで必死に必死に多くの命を守ろうとするアントニーナには
母として人としての強さを感じました。
『女神の見えざる手』では最強の女性を演じていたジェシカ・チャステインは、
今作ではナチスに翻弄されながらも懸命に時代を生きた家庭の女性をたおやかに演じていました。
観終った時、普通の人だからこその強い心を見せてもらった気がした1本です。
監督：ニキ・カーロ 出演：ジェシカ・チャステイン ヨハン・ヘルデンベルグ マイケル・マケルハットン ダニエル・ブリュール
2017年 チェコ/イギリス/アメリカ 原題：THE ZOOKEEPER'S WIFE
→公式サイトはこちらへ http://zookeepers-wife.jp/
追伸
この映画は試写会で見ました。公開は12月15日以降の予定です。