あゝ、荒野 後篇

寺山修司著の長編小説『あゝ、荒野』を菅田将暉＆ヤン・イクチュン主演で描いたドラマの後篇です。
前篇に思いっきり圧倒されてしまったので、後篇を見逃すまいと頑張って観て来ました。

児童施設で育った沢村新次（菅田将暉）は母（木村多江）と再会しますけど、
母への恨みは心に残ったままで、許すことなど出来ません。

また、二木建二（ヤン・イクチュン）は暴力的な父から逃れてきたのに再会してしまいます。
しかも、暴力的で利己的な性格は病身になってもそのままで
父の存在は、ボクシングによって強くなりたいと願う建二の心を傷つけるだけでした。

自分の心の弱さに劣等感を抱く建二は闘志を剥き出しにして闘う新次に憧れます。
でも、新次のようになりたいと言う建二に対して、新次は静かな目で自分と建二は違うと答えます。
どんなに一緒に練習しても自分が新次のようにはなれないと悟った建二は、別のジムへ移ります。
そして、二人はついにリングでの対決の日を迎えました。

それにしても、試合のシーンは凄まじかったです。
新次と宿敵の山田裕二（山田裕貴）との試合にも圧倒されましたし、
その後の新次と建二の試合にもひたすら圧倒されました。

あまりにも凄い迫力と切なさで胸がいっぱいになりました。
よくぞ、こんな試合を創り上げたものです。
俳優＆スタッフ、みんなの力の結晶だなあと感じました。

スクリーンいっぱいに魂の闘いを観た気がしました。
観終った時、体調はいまいちでしたけど、やっぱり観に来て良かったとしみじみ思った1本です。



監督：岸善幸　出演：菅田将暉　ヤン・イクチュン　木下あかり　モロ師岡　高橋和也　今野杏南　山田裕貴　河井青葉　でんでん　木村多江　ユースケ・サンタマリア
2017年　日本
（20171109）

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