ちょっと前に読んだ単行本の中で面白かった本の感想です。
今回の本は『清明 隠蔽捜査8』です。
『清明 隠蔽捜査8』 今野敏/著 新潮社今野敏さんは私の好きな作家さんのひとりです。
中でもこの『隠蔽捜査』シリーズやテレビドラマになった『安積班』シリーズはお気に入りの本です(^^ゞ
『清明 隠蔽捜査8』もたまたま書店の店頭で見かけて手にしました。
この隠蔽捜査シリーズも(本の重量が)重いので、つい文庫本になるまで待ってしまいます<(_ _)>
でも、本の帯に“竜崎伸也、神奈川県警刑事部長にただいま着任!”と書いてあったのです。
うわっ、竜崎さんが神奈川に来たんだ!これは読まなくてはとチャレンジしてみました。
物語の舞台は神奈川県警です。
主人公の竜崎は警視庁大森警察署から県警本部の刑事部長として異動してきました。
そして、今までとは勝手の違う雰囲気と人間関係、そして横浜の独特さに戸惑いを感じつつも
これまで通りとても真面目に目の前の物事に取り組んでいきます。
事件を解決に持って行く推理も面白いのですけど、一番面白いのは竜崎のキャラクターです。
”警察官は侍だ“と思っているほど、自分の仕事に信念と命を懸けている人なのです。
その姿勢に誰もがほだされるというか信頼したくなる人なのですよね。
時には面倒な気もしますけど、こういう信頼を置ける人が上司なのはいいなあと
ちょっと思ってしまいます(^^ゞ
いつも読後感がいいシリーズなので、今作も最後まで楽しかったです。
次の活躍が楽しみになった1冊です(^^)
(20200301)
清明: 隠蔽捜査8
- 作者: 敏, 今野
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2020/01/20
- メディア: 単行本