私の日々の楽しみのひとつ、通勤電車の中で読んだ文庫本の中で面白かった本の感想です。
今回は『龍の騎手』です。
『龍の騎手』 エル・キャサリン・ホワイト/著 創元推理文庫今年の夏は暑すぎますね~
毎日、通勤のお供に文庫本は必須ですけど、これだけ暑さが続くとバテてぼーっとしてしまいます。
未読の本の山はあるのに、新たな本を手に取る気になれず…
本棚の中でも、何度読んでも楽しめる究極の本を1週間ヘビーローテーションで読み続けました。
帯には
『高慢と偏見』×ドラゴン と大きく書いてあります。
この物語は、筆者がアニメ映画『ヒックとドラゴン』を観ながら
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』を読み返そうとして閃いたそうです(^^)
ゴブリンやグリフォンなど人間に好意的な妖精や敵対する怪物が存在する世界の物語です。
グリフォンの群れに命を脅かされた田舎の荘園が退治してくれる騎手&騎獣を募集します。
それに応じたのが伝説の戦士を祖先に持ち、龍を騎獣にしている
高貴なデアレッド家のアラステアと仲間たちでした。
『高慢と偏見』で高貴な貴族だったダーシーやビングリーのキャラクターが、
龍や飛竜と共に人間と敵対する怪物を退治する高貴な騎手のデアレッドたちになっています。
市民の命を守るために命を懸けて戦う騎手は人々の憧れです。
そんな騎手たちと恋に落ちる姉妹たち活躍も楽しくてワクワクします。
まあ、基本的には『高慢と偏見』と同じなのですけど、分っていても楽しめるのですよね。
オリジナルとの違いを見つけたり、こんなふうに変更したのかと考えながら読むのも楽しかったです。
心を休めたいなあと思った時、私にはこの1冊が必須なのだなとしみじみ思った1週間でした(^^)
(20200828)
→
公式サイトはこちらへ http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488513030