アメリカ、マサチューセッツ州にあるノーサンプトンという小さな町にあるコーラス隊の
6週間の活動を追ったドキュメンタリー作品です。
お揃いのシャツを着たお年寄りたちが、ロック魂をかっこ良く歌い上げている姿に感動でした☆

1982年に誕生したコーラス隊“ヤング@ハート”は平均年齢80歳のグループ。
もうオリジナルのメンバーはいないけど、長い間、観客たちの人気を集めてきたコーラス隊だ。
毎年も恒例のコンサートを控えて、新しい曲の練習が始まった。
指導をしてくれるボブ・シルマンはとても厳しいけれど、みんなは何とか新曲を覚えようと必死。
今回の新曲もジェームズ・ブラウン“I Feel Good”、アラン・トゥーサン“Yes We Can Can”、
コールドプレイ“Fix You”など、誰もが知っている名曲が揃っていて失敗は許されない。
だが、彼らの練習はなかなか前へ進まず、ボブも戸惑いを隠せなかった…

メンバーみんなの笑顔と歌声は忘れられないものになりました。

“ヤング@ハート”に参加しているみなさんは、もう人生の最終段階に入っている人ばかりです。
誰もが持病を抱えて死の影を感じつつも、今を精一杯生きようと歌っています。
そんな彼らは明るいです。いつも冗談を言い合いながら楽しそうに笑っています。
そして、自分が死んでも悲しんだりしないで歌い続けていてと仲間に話しています。

そんな覚悟はしていても、やっぱり仲間の死は辛いです。
このドキュメンタリー撮影の最中にも、大切な仲間が亡くなってしまいます。
それでもコンサートは開かれます。観客の温かい拍手の中で、
彼らは仲間を失った悲しみや仲間への想いも込めて、熱い心を歌い上げました。

今日は疲れたなあと思いつつ映画館に入ったのですけど、
彼らの屈託無い笑顔を観ているうちに、疲れたなんて言ってられないねと笑顔になった1本です。



監督:スティーヴン・ウォーカー 出演:コーラス隊“ヤング@ハート”のみなさん
2007年 アメリカ 原題:YOUNG@HEART/YOUNG AT HEART
(20081113)