クリスマスを間近に控えたローマの街は、お祭り気分とは別に緊張感が高まっていた。
主要各国から要人が集まるG8が開催されるのだ。
今回、日本からは外務大臣・川越(平田満)が来訪することになっており、
日本大使館はそのスケジュール調整と対応に大忙しだった。
そんな中、事務次官・黒田(織田裕二)が赴任してきた。
黒田の出迎えをうっかり忘れていた研修生・安達(戸田恵梨香)は
空港での黒田のそつない行動に助けられるも、彼の素っ気ない態度に悪印象を持つ。
また、黒田の態度は大使館での会議でも外務大臣を迎えてのレセプションの警備体制に疑問を投げ掛けるなど
大使館員たちの間にも波紋を広げていた。
そんな中、旅行に来ていた矢上紗江子(天海祐希)の娘・まどか(大森絢音)が行方不明になったという連絡が入る。
職員たちが多忙の中、迷子なら対応できるだろうと研修生の安達と新任の黒田が現場の美術館へ向かった。
だが、黒田は防犯ビデオを見ているうちに、ただの迷子ではないことに気付いた…
イタリアの街並みとサラ・ブライトマンの歌声の美しさが印象的でした~
クリスマスに賑わうローマで発生した誘拐事件。
直ぐに金の要求が入り、外交官の黒田は地元警察と共に犯人の手がかりを求めて奔走します。
黒田はG8の行方も気になっているのですけど、娘を心配する母親も放っておけません。
母親を導きながら犯人の要求に従って駆けずり回ります。
でも、時間が経つにつれ、黒田には何か不自然に感じる点が出始めます。
犯人の目的は本当に金なのか。それとも別の目的があるのか。
黒田の推理と共に事件は大きく動いていきました。
それにしても、今回の織田裕二さんはクールでした~
これまでの熱さを前面に出す役と違った冷静沈着な人物もお似合いですね。
娘を想うあまり犯人に振り回される、ちょっと気の強い母役の天海祐希さんや
相変わらず頼りない雰囲気が似合う戸田恵梨香さんも良かったです。
また、只者では終わらない佐藤浩市さんは今回もかなり活躍していて、さすがだなあと言う感じでした。
観終わった時、佐藤浩市さんの演じた藤井の過去をもっと知りたかったなあと思うのと同時に
原作にチャレンジしたくなった1本です。
監督:西谷弘 出演:織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市 大森絢音 平田満 福山雅治
2009年 日本
(20090719)