結婚間近で修士論文を抱えていたヴィッキー(レベッカ・ホール)と
初監督の短編映画の出来がいまいちで傷心のクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は
ヴィッキーの親戚であるナッシュ夫妻が住むスペインへとやって来た。
ナッシュ夫妻の温かい歓迎を受けて喜んだ二人は、早速、建物が美しいスペインの観光を楽しんでいた。
そんなある日、クリスティーナはある画家のパーティでひとりの男に目を留める。
その赤いシャツの男は誰かとナッシュ夫妻に聞いたところ、
最近、派手な離婚をして話題になった画家フアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)だと教えられた。
その日の夜、レストランでヴィッキーとクリスティーナが食事をしていると、同じ店にフアンがいるのに気付く。
彼が気になるクリスティーナの視線を受けてか、フアンは立ち上がると二人のテーブルへとやってきた。
そして二人に一緒に週末を過ごさないかと提案してきた…
主人公たちが悩みながらも愛に向かっていく姿が、何故か妙に可笑しかったです~
優しさと堅実安定を信条に、理想の婚約者との結婚が控えているヴィッキー。
自分探しをしながら、心の赴くままに恋を楽しもうとするクリスティーナ。
心から結ばれているはずの愛する妻マリア(ペネロペ・クルス)と上手く行かずに離婚したフアン。
そして、やはりフアンを愛しているのに衝突ばかりしてお互いを傷つけてしまうマリア。
この4人を織り成す物語は何とも不思議な雰囲気でした。
(途中は、そんなくっつき方があるのですか!?とドキドキでした(^^ゞ)
それにしても、さすがはウディ・アレン監督ですね~
テンポの良い会話と気の効いた台詞で観る者を楽しませてくれます。
そして、最高のキャスト!この4人が本当にぴったりで、安心してストーリーを堪能できました(^^)
スペインへ降り立った時のワクワクした表情とスペインから帰ってきた時の疲れた表情を観て
何とも言えない余韻と共に、「それでも恋するバルセロナ」という邦題って意味深だなあと感じた1本です。
監督:ウディ・アレン 出演:スカーレット・ヨハンソン ハビエル・バルデム レベッカ・ホール ペネロペ・クルス
2008年 アメリカ 原題:VICKY CRISTINA BARCELONA
(20090804)