課長職から降格になり、司令室の現場担当になったウォルター・ガーバー(デンゼル・ワシントン)。
彼の身辺を会社の内部監査が調査中という噂はあったが、同僚たちからは慕われていた。
ちょうど2時を過ぎた頃、ガーバーが担当するペラム発1時23分(通称:ペラム123)が
突然停止してしまった。
異常を感じたガーバーが無線で問いかけるが、ペラム123からの応答は無い。
実はペラム123は銃を持った複数の男たちに乗っ取られていたのだ。
男たちは乗客に気付かれないうちに車掌を脅し、ペラム123を掌握していた。
彼らは車掌から操作等に使う鍵を奪い、1両目と2両目を切り離してしまう。
逆行し始めた2両目以降の乗客たちのうち、偶然乗り合わせていた警官が男たちに近付こうとすると
彼らは警官を撃ち殺してしまった。
そして、男たちの首謀者らしい男(ジョン・トラヴォルタ)からガーバーの無線へ連絡が入った…
ジョン・トラヴォルタがめちゃくちゃ悪い奴に見えました~
偶然、司令室の席に座っていたウォルター・ガーバー。
彼はある疑惑のために降格となり、監査に調査されています。
そんなガーバーの勤務中に、多くの人質の命と引き換えに1000万ドルの身代金を要求するような
大事件が起きてしまいます。
ライダーと名乗る主犯格の犯人に、たまたま交渉役として指名されてしまったガーバーは、
不慣れながらも犯人と会話を始めます。
そして、犯人に繋がるキーワードを少しずつ見つけていきました。
何故、ライダーはこんな大事件を起こしたのか。
それは実は始めの方からヒントがたくさん出てくるので、割とすぐに答えが出てしまっています。
もしかしたら、この物語は観ている者に謎解きをさせるものでは無いのかもと感じました。
ガーバーとライダーの人物像が面白かったです。
ライダーの会話の中で出てくる実体験の話などは彼の性格を上手く表していて
聞いていてなるほどなあと思いました。
また、何故ガーバーが降格されたのかという理由も、落とし穴に落ちた感じというか、
会社に雇われている人間の悲哀を感じられました。
きっと作り手たちはデンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの
対決を見せたかったのかも知れませんね。
主人公たちの真の姿を彼らの独白で映し出せるのは、
やっぱり主人公を演じた二人が真実味と迫力のある演技の出来る
役者さんたちだからだろうなと感じました。
観ていて、ニューヨークの地下鉄って本当に迷路のようで面白かったです。
観終わった時、この映画で出てきた路線とかをちょっと知りたいと思った1本です。
監督:トニー・スコット 出演:デンゼル・ワシントン ジョン・トラヴォルタ ジョン・タートゥーロ マイケル・リスポリ ジェームズ・ガンドルフィーニ
2009年 アメリカ 原題:THE TAKING OF PELHAM 1 2 3
(20090826)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は9月4日以降の予定です。