よなよなペンギン

ペンギンのコートを着て空を飛びたいと願っている女の子を主人公にした冒険ファンタジーです。
公開前から気になっていたのに、うっかりしていたら観るのが遅くなってしまいました(^^ゞ
絵本のような美しい映像と、シンプルだけどワクワクするストーリーで
最後まで楽しく観られるアニメーションでした～

ペンギンのコートを着ているココ（森迫永依）はいつも元気に街の中を駆け回っている女の子。
彼女は天国に行ってしまったお父さんの“ペンギンと一緒に空を飛んだ”という言葉を信じていて
いつか自分も空を飛びたいと願っていた。
そんなココを大人たちは愛しく見つめ、子供たちは嘘つきと意地悪なちょっかいを出していた。
ある日、ココが家へ帰ろうとした時、ペンギンの形のカプセルが落ちてきた。
ペンギンの大好きなココが興味津々で開けると中に入っていたのは組み立て式の人形。
家へ持ち帰って人形を組み立てたココは、ニッコリと嬉しそうに微笑みながら眠りについた。
すると突然、人形が動き始め、ココをこっそりとペンギンストアへ誘い出した…

明るくて前向きなココちゃんの魅力にやられました(^^ゞ

ペンギンでも空を飛べると信じている女の子がゴブリンの住む異界へと冒険の旅に出るファンタジーです。
異界へ行くファンタジーと言えばこの夏に「ホッタラケの島」を観ましたけど、あちらの主人公は女子高生。
原色をたくさん使った街並みも楽しかった反面、何かちょっと入り込めないところもありました。
でも、今作は幼い女の子が主人公です。
しかも、とっても元気で前向きで友達想いのいい子なのです。
観ている方も素直にココちゃんの行動を楽しみながら観ていました(^^)

冒険も楽しいです！
まあ、冒険というよりはゴブリンの友達チャリー（田中麗奈）と一緒に過ごしていくうちに
段々と異界の戦いに巻き込まれていくのですけど(^^ゞ
でも、いやいやながらではなく、友達を助けたいと積極的に行動していくので
もう、これは応援してしまうしかない！と思ってしまうのです。

それにしても声の出演者たちがいいですね～
主人公のココを演じた森迫永依ちゃん、ココの友達チャリーを演じた田中麗奈さん、
そして、ゴブリンの国を揺るがすキーマンになってしまうザミーを演じた太田光さん、
みんなキャラクターにピッタリで上手かったです。
安心してこのアニメの世界に浸っていることが出来ました。

観終わった時、とっても楽しい気分になった作品だったので
こんなに空いている映画館で観るのはもったいないなあと感じた1本です。



監督：りんたろう　声の出演：森迫永依　田中麗奈　太田光　田中裕二　柄本明　藤村俊二
2009年　日本
（20100114）