幼い頃に不思議な悪夢を見て目が覚めては
優しい父に寝かし付けてもらっていたアリス(ミア・ワシコウスカ)も今では19歳。
父は亡くなったが、躾に厳しい母と優しい姉の下で美しく成長していた。
ある日、母に連れられて知人である貴族のガーデン・パーティへ参加した。
だが、そこで彼女はその貴族の息子からプロポーズされることを知る。
周囲の期待に戸惑いつつ、みんなの前でプロポーズの言葉を聞いたアリスは
自分には時間が必要だと言って逃げ出してしまった。
息を切らせてたどり着いた木の根元に開いた穴を覗き込んだ彼女は
そのまま底なしの穴の中へと落ちていった…
不思議な生き物たちのいるワンダーランドはカラフルで可愛かったです(^^ゞ
『不思議の国のアリス』の13年後の世界を描いたファンタジーです。
19歳になったアリスは6歳の時の冒険を全く覚えていません。
しかも、彼女が6歳のときに訪れてからワンダーランドは様変わりし、
今では独裁者・赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)が恐怖政治を強いています。
そんな世界に導かれたアリスは出だしから追いかけられてばかり。
今の状態はすっかり悪夢の中だと思い込んでしまいます。
でも、昔に父から教えてもらった通りに腕をつねっても夢から覚めてくれません。
そうこうしているうちに彼女はどんどん予言の書にある“勇者”へと近付いてしまいます。
そして彼女は自分が何をすべきか、教えてもらうのではなく自分で決める決心をしました。
それにしてもキャラクターが楽しいですね~
自分が変かもと不安になりつつもアリスを必死に助けようとするマッドハッター(ジョニー・デップ)。
両親から疎まれていたという心の傷を持ち、“大きいこと”へのコンプレックスを持つ赤の女王。
生き物を殺さないと誓いを立てつつも、怪しげな魔術も知っている美しい白の女王(アン・ハサウェイ)。
それぞれどこか怪しいところのあるキャラクターばかりです。
そして何と言ってもチェシャ猫!最高にキュートでいい奴っぽいところが可愛かったです(^^)
ストーリーは単純ですし、映像はやっぱりアバターには敵わないですけど、
いろいろな大きさになりながら困難に立ち向かおうとするアリスの冒険の世界を体験できて楽しかったです。
でも、見終わった時、正直、2Dの字幕版でもいいかもなあともちょっと思った1本です。
監督:ティム・バートン 出演:ミア・ワシコウスカ ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター アン・ハサウェイ クリスピン・グローヴァー マット・ルーカス
2010年 アメリカ 原題:ALICE IN WONDERLAND
(20100425)