もうすぐ仙崎(伊藤英明)と環菜(加藤あい)の結婚3周年記念日がやってくる。
仙崎はバディの吉岡(佐藤隆太)に手伝ってもらいながら着々とプレゼントの準備をしていた。
結婚記念日の前日、日本海に浮かぶ天然ガスプラント施設“レガリア”に掘削船が衝突するという大事故が起きた。
日本、韓国、ロシアが共同出資して造られ、数百人が居住しながら働いている大規模施設なため全員を撤退させるのも難しい作業になる。
しかも、猛烈な台風が近付いており、避難は一刻を争う事態だ。
仙崎と吉岡もチームで乗り込んだ。
彼らの任務はレガリアの被害を最小限に食い止めるために作業するレガリアの設計主任・桜木(加藤雅也)をサポートし時間以内に撤退させることだ。
桜木が作業に入っているために待機していた仙崎と吉岡は、怪我で動けない作業員を助けてくれという無線を受ける。
早速、現場に向かった二人はケガ人を助け出すと、吉岡が付き添ってヘリコプターまで向かい、
仙崎は桜木の作業場へ戻った。
ようやく作業を終えた桜木を仙崎が連れ出そうとした時、足元を揺るがすような揺れが二人を襲い始めた…
息も吐かせない展開でした~
前作が公開されたのは4年前。物語の時間も同じくらい過ぎていて、結婚3周年を迎えています。
幼い息子も誕生して幸せいっぱいの仙崎と環菜です。
特に仙崎は出だしから仲良しの吉岡と共に思いっきりテンションの高い笑いをとっていて、
そうだった、仙崎はこんなおバカな奴だった~!と、すっかり和みました。
でも、そんな幸せなシーンも束の間、またしても仙崎は大事故に巻き込まれてしまいます。
しかも、今回は台風直撃の海上で逃げ場の無い状況です。
絶体絶命の中、彼は残された若い潜水士・服部(三浦翔平)と共に懸命に頑張ります。
一方、事故対策室では下川(時任三郎)が政府関係者やレガリアを造った技術者たちと対決します。
どうしてもレガリアを無事に残せという無茶な命令を、下川は人命第一だと退けます。
「この5人に1500億円の価値はあるのか」という投げかけに下川が答えた台詞が、今作では一番印象に残りました。
それは何を差し置いても、全力で救助を待っている人を助けようとする精神を物語っているものでした。
それにしても、仙崎は相変わらず大変です。今回こそダメだ~と思ってしまいました(-_-;)
でも、仙崎は弱気な服部を励まして勇気を持たせ、何とか救助者たちを助けます。
そのスーパーぶりも相変わらずで、事故現場に着いてからずっとドキドキでした(^^ゞ
また、妻となった環菜も母の顔を見せつつ、この状況で気丈に耐えようとするけな気な姿を見せてくれました。
予告編で流れていた「いなくちゃダメなの」の台詞も、映画の流れで観ているとそうだよねと納得でした。
懐かしい映像が流れるエンドロールを見つめながら、やっぱりスクリーンで観ておいて良かったなと感じた1本です。
監督:羽住英一郎 出演:伊藤英明 加藤あい 佐藤隆太 三浦翔平 加藤雅也 吹石一恵 濱田岳 時任三郎 鶴見辰吾
2010年 日本
(20101110)
→公式サイトはこちらへ http://www.umizaru.jp/