ラスト・ソルジャー

ジャッキー・チェン製作総指揮＆主演の歴史アクションです。
今度のジャッキーはどんな物語を見せてくれるのかなと楽しみにしていました。
珍道中の果てに見せるジャッキーの姿に胸が熱くなりました(T_T)

紀元前227年。多くの国が戦いに明け暮れ、農民も兵士も戦乱に巻き込まれていた時代。
梁と衝が戦った戦場では互いの兵士たちが全滅し、累々と遺体の山が残っているだけだった。
すると突然、一人の梁の兵士（ジャッキー・チェン）が起き上がった。
農家出身の彼は戦いが苦手なため、傷を負ったふりをして戦いをやり過ごしていたのだ。
彼が兵士たちの持ち物を漁っていると、別の梁の兵士や衝の将軍（ワン・リーホン）も意識を取り戻し、
軍旗を巡って戦いを始めてしまう。
その行方を見つめていた農民の兵士は、衝の将軍が勝ちながらも傷を負ったのを見て彼を捕まえることにした。
敵の将軍を捕虜として帰郷すれば、農地と賞金がもらえるのだ。
ロープで縛った将軍を荷台に積み込んだ兵士は、意気揚々と馬を歩かせ始めた…

戦いの果てに待っていたのは予想もしない事態でした。

今回のジャッキーは人を殺すのが苦手な農民出身の兵士です。
そんな彼は敵の将軍を捕まえます。
農地を貰って自分の家を継ぎ、自分の家庭を持ちたいという夢をかなえるためです。
そして、何とか抵抗しようとする将軍に笑顔でロープをかけると、一緒に連れて行こうとしました。

彼は将軍を殺そうとはしません。
捕虜として梁につれて行けば殺されてしまいますけど、それまでは命を助けようとします。
怪我が治るように薬も塗ってあげます。
将軍はそんな兵士の行動をちょっと不思議に感じながらも、
自分とは相容れない兵士の考え方を少しずつ理解して行きます。
敵同士である二人の間に何となく絆も生まれてきた頃、二人の後ろには衝の追っ手が迫っていました。

それにしても、今回のジャッキーはほとんど戦いません。
今回のテーマは“平和”なのです。
その想いは出だしの兵士たちの遺体の山から最後まで、しっかりと描かれていました。
でも、ちゃんとアクションも見せてくれます。
防御のためのアクションは戦うのと同じくらい大変で、相変わらず機敏に動き回っていました～
また、相手役のワン・リーホンも高貴な将軍が似合っていてカッコ良かったです(^^ゞ

ラストには戦乱の世の平和への想いが込められていました。
今、ジャッキーがこの作品を作り上げたのも分かるなあと感じた1本です。



監督：ディン・シェン　出演：ジャッキー・チェン　ワン・リーホン　ユ・スンジュン　ユー・ロングァン リン・ポン

2010年　中国/香港　原題：大兵小将/LITTLE BIG SOLDIER
（20101114）

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追伸
今日は劇場にチェブラーシカがきていました！
可愛かったです～