2199年の地球は放射能に覆われて赤い星に変わっていた。
5年前から始まったガミラスからの攻撃で、地球は生物の住めない世界になっていたのだ。
人々は地下へ逃げ込み細々と暮らしていたら、その生活にも限界が近付いていた。
軍を辞めて民間人としてレアメタル金属を集める仕事をしていた古代進(木村拓哉)は
地表の致死量の2倍もある濃度に汚染された放射能の中を完全防備で作業していた。
その時、突然、宇宙からの落下物が古代の近くに落ち、衝撃で吹き飛ばされてしまう。
一瞬意識を取り戻した彼は、自分のマスクを無くしてしまったことに気付き呆然とする。
そして、飛来してきた物体を抱えると意識を失ってしまった…
宇宙の映像がカッコ良かったです(^^)
あの伝説的アニメの映画化です。
実は昔のこのシリーズはほとんど見ています。(昨年公開の「復活篇」は未見です。)
今回の実写版はストーリーもキャラクターの設定も以前に観たシリーズとは違っているのですよね。
でも、もともとこのシリーズは劇場版で死んでしまった人もテレビ版で復活するなど、
何でもありなところがあるので、あまり気にしないことにしました(^^ゞ
今作の見所はやっぱり映像です~
VFXにこだわりのある監督さんがどんな映像を創り上げたのか楽しみにしていました。
期待通りの迫力に、最初から最後までワクワクしました。
ヤマトが地上から旅立つところはテレビの宣伝でも何度か観ていましたけど、スクリーンで観るとやっぱり迫力が違いますね。
ヤマトの音楽と共にドーンと飛び立ち、すぐさま波動砲を撃つまでのシーンにはもうドキドキでした。
その後、主要キャラクターが登場すると名前を聞いただけでも楽しくなってしまいました。
彼らが最後の希望のために命をかけて前へ進もうとする姿には胸が熱くなりました。
ただ、彼らはみな死に行く運命なのですよね。
死んでくシーンはほとんどオリジナル通りだったので、せつなさは倍増でした(T_T)
今回の物語は森雪(黒木メイサ)の視点で始まり、彼女の視線で終わります。
アニメでは看護士も行なう優しい女性でしたけど、今作では戦闘機のエースパイロット。
敵の攻撃をかいくぐって自在に飛んでいく姿はとてもかっこ良かったです。
彼女は女性であり、地球のために戦う戦士であり、そして母性の象徴になっていきます。
見終わった時、彼女の存在感が物語を支えていたのだなと実感しました。
それにしても、木村さんは古代進を演じていてもやっぱり木村さんですね~
今作ではそのキャラクターが似合っていたので良かったです。
リーダーとしてみんなを纏め上げる力は、そのまま古代進でした(^^)
観る前はどうだろうなあと思っていたのですけど、
やっぱりスクリーンで観て良かったなあとニッコリした1本です。
監督:山崎貴 出演:木村拓哉 黒木メイサ 緒形直人 柳葉敏郎 山崎努 西田敏行 高島礼子 池内博之 マイコ 波岡一喜 堤真一
2010年 日本
(20101204)
→公式サイトはこちらへ http://yamato-movie.net/index.html