高校を卒業したマイケル・コヴァック(コリン・オドナヒュー)は、家を出るために神学校へと入学した。
父の跡を継いで小さな町の葬儀屋としては一生を終えたく無かった彼は
まじめに卒業すれば学費は免除される神学校だったら、学費の出せなくても入学できると考えたのだ。
4年後、優秀な成績で卒業を迎えた彼だったが、神父になるのは辞めようと考えていた。
実は以前から神への信仰に疑問を感じており、4年間学んでもその疑問は消えなかった。
だが、彼に目を掛けてくれている神父に辞退のメールを出して間もなく、彼と神父がきっかけで交通事故が起きてしまう。
その場で瀕死の女性を看取りながら祈りを捧げたマイケルの姿を見た神父は
その能力を認めて彼をバチカンで行なわれるエクソシスト研修へ派遣した…
バチカンの研修は大学の講義のようでした(^^ゞ
悪魔の存在に疑問を持っている若い神父と、エクソシストとして日々悪魔と戦っている神父の物語です。
マイケルは神の存在を信じきれない神父で、悪魔つきを精神疾患としか思えません。
そんなマイケルの悩みを理解したバチカンの神父は、彼をベテランのエクソシストである
ルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の家へ送ります。
早速、マイケルは目の前で悪魔祓いの儀式を見ますけど、やはり重度の精神疾患を患っているように見えます。
そんな疑いの信仰を持ったまま、彼は何度もルーカス神父の家を訪ね始めました。
そんな中、マイケルにも科学的に解析できない現象が起き始めます。
悪魔つきの言葉が彼の過去に体験したことと繫がっていくのです。
そして、ある死を境にして彼が予想だにしなかった最悪の事態が発生してしまいました。
それにしても、悪魔祓いをこんなふうに講義しているとは知りませんでした。
また、それほどエクソシストに多くのニーズがあることも驚きでした。
それだけに、悪魔と対決するシーンは興味深かったです。
ホラー映画と違ってあまりグロテスクなシーンが無かったこともあって、
アンソニー・ホプキンスの迫真の演技に、怖さよりも緊張感を感じながら観ることが出来ました。
そして、相変わらず彼の演技は凄かったです。
全体を彩るバチカンの風景やダークな雰囲気も良かったです。
観終った時、こんな悪魔には絶対に出会いたくない~と思った1本です。
監督:ミカエル・ハフストローム 出演:アンソニー・ホプキンス コリン・オドナヒュー アリシー・ブラガ キアラン・ハインズ トビー・ジョーンズ ルトガー・ハウアー
2011年 アメリカ 原題:THE RITE
(20110414)
→公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/therite/index.html