今日はクリスマスイブ。サンタにとっては年に1度の多忙な日だ。
昔はトナカイとそりでプレゼントを配っていたが、今は最新航空機とシステムで
大勢の妖精たちが秒単位で作業をこなしていた。
今年も600万人の子供たちに配り終えたと達成感に満たされ、それぞれが眠りについた頃、
片づけをしていた一人の妖精がひとつのプレゼントの置き忘れに気付いた。
早速、サンタ(石田圭祐)と長男で次期サンタのスティーヴ(大塚芳忠)に連絡が行くが、
たったひとつの忘れ物など取るに足らないと言って、二人はそのまま放っておこうとする。
その決断にショックを受けたアーサー(ウエンツ瑛士)が自分の部屋で落ち込んでいると、
おじいサンタ(緒方賢一)がニコニコしながら、届ける方法ならあるぞと耳打ちを始めた…
アーサーはみんなに幸せにしてくれました~!
プレゼントの忘れ物を届けようと頑張るアーサーの物語です。
彼は自他共に認めるドジですけど、サンタを信じる気持ちは人一倍です。
子供の頃から父サンタを愛し、子供たちがサンタを信じてプレゼントをワクワクしながら待っている姿に
心をときめかせながら笑顔になります。
そんな彼にとって、プレゼントが届かない子供がいるなんて考えられません。
それなのに、業務を仕切っている兄スティーブはたった一つの届け忘れなど許容範囲内と言い、
父サンタはスティーヴがそう言うならと納得して眠りに行ってしまったのです。
手紙係りのアーサーは、忘れられた女の子がどれほどプレゼントを楽しみにしているか知っています。
そんな時、遠い昔に引退したおじいサンタが、プレゼントを届ける方法があるといい始めます。
そして、アーサーは人に見られるという危険を顧みず、少女の望んだピンクの自転車を手に飛び立ちました。
それにしても無邪気で楽しい物語ですね~
トナカイ&そりのコンビが繰り広げる迷走の旅も楽しいですけど、
出だしのスパイ大作戦さながらのプレゼント配達方法もかなり楽しかったです。
こんなふうにサンタさんが届けてくれたら、子供たちは1年間いい子でいるだろうなと思ってしまいました。
ただ、ちょっと引っかかったのは、現役サンタや次期サンタのスティーブ、そして過去にサンタだった
おじいサンタがみんな自分がサンタになるという栄誉だけを追い求めていることです。
そんな大人の事情でゴタゴタするのは嫌だなあと思いながら観ていました。
それだけに、純粋に子供を悲しませないためにと必死に頑張るアーサーを応援したくなりました。
そして、アーサーの頑張る姿は自分のことだけを考えていたサンタたちや
サンタの基地で働くたくさんの妖精たちの心を熱くしていきました(^^ゞ
いろいろなサンタの物語がありますけど、今回のアーサーは楽しくて可笑しかったです。
ファミリーでクリスマスの前に楽しむにはぴったりだなと感じた1本です。
監督:サラ・スミス 声の出演:ウエンツ瑛士 緒方賢一 大塚芳忠 石田圭祐 小宮和枝 瑚海みどり
2011年 アメリカ 原題:ARTHUR CHRISTMAS
(20111204)
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公式サイトはこちらへ http://www.arthur-christmas.jp/