キャラクターたちが楽しくて、意外に真面目な物語でした~
空気も水も汚染されて植物が全く無い未来都市の物語です。
テッド(宮野真守)の暮らす街は、とてもクリーンに見えますけど、実のところ植物は全て作り物の街です。
大気汚染も酷いので、それぞれの家庭ではタンクに入った空気を宅配してもらっているくらいです。
でも、元気な男の子テッドは片思いの女子高生オードリー(能年玲奈)に近付きたくて、
今日もラジコン飛行機をわざと彼女の家に落としては訪問の口実にしていました(^^ゞ
オードリーは訪ねて来たテッドに微笑みかけると、家の壁面に描いた美しい絵を見せます。
実は彼女は昔話でしか知らない植物の木というものに憧れていて、その木の絵を描いていたのです。
彼女の願いを叶えたいと思ったテッドは家に帰ると、木はどうしたら手に入るかと家族に聞きます。
すると祖母がこっそりと街の外に暮らしている男を訪ねなさいと教えてくれました。
それにしても、ロラックスおじさんは最高に可愛いですね~
いわゆる木の妖精でひげの生えたおじさんなのに、何となくのんびりしているキャラクターですね。
声を吹き替えしている志村けんさんもぴったりで、まさしく“ロラックスおじさん”という感じでした!
また、一緒にいる動物たちも可愛いので、みんなが動いているだけで楽しくなってしまいました。
ただし、物語のキーになるのは世界を木のない世界に変えてしまった男の回想だったので、
思ったよりもロラックスおじさんの登場シーンが少なかったです。
そして、おじさんの必死の願いも虚しく木の無い世界が出来上がってしまうのは愚かで哀しかったですけど、
木の無い世界を変えようとする少年テッドの活躍がまた爽快でした(^^ゞ
ミュージカル風に大勢で歌うシーンがきちんと吹き替えになっているのも楽しかったです。
この作品を観たファミリーは家に帰ってどんな話をするだろうなあとちょっと思いをめぐらせた1本です。
監督:クリス・ルノー カイル・バルダ 声の出演:志村けん トータス松本 宮野真守 能年玲奈 山寺宏一 LiLiCo 京田尚子
2012年 アメリカ 原題:DR. SEUSS' THE LORAX
(20121010)
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公式サイトはこちらへ http://www.loraxojisan.jp/