動物園を舞台にした一人の少女の心の行方を描いた物語です。
一体どんな物語なのだろうと気になってチャレンジしてみました。
ちょっとシュールで分からないところもあったのですけど、
木々の緑色と動物たちの姿が心に残るような不思議な余韻を感じる作品でした。
主人公の無邪気さが一番不思議でした(^^ゞ
インドネシアの都心にある大きな動物園を舞台にした物語です。
幼い頃に父親に連れてこられた動物園で、そのまま捨てられてしまったラナ(ラディア・シェリル)は
そのまま動物園に暮らしながら少女へと成長していました。
ラナは正規の飼育員ではないですけど、いろいろ作業を手伝っていてみんなに可愛がられています。
ラナも動物園の仲間たちと居心地の良い園内の雰囲気が大好きでした。
ある日、動物園にカーボーイの姿をした若い手品師が現れます。
これまでには見たことの無かった手品の不思議さに魅了されたラナは、次第に彼に惹かれます。
そして、そんなラナの恋心を知ってか、手品師は彼女を外の世界へ連れ出してしまいます。
慣れない外の世界に戸惑いながらも、ラナは彼の助手として傍に居ることになりました。
それにしても、不思議な物語でした。
動物園の雰囲気も日本と違っていて、人の出入り自由な大きな公園と動物園が一緒になっています。
出店なども多く、何となく上野公園と上野動物園が合体しているような感じです。
そんな動物園に住んでいる人がいるのも面白いです。
そして、何と言っても、端から見ると気の毒な状況にある主人公が全く苦にしていないような感じで、
どんな状況でも当たり前のように受け入れていくのが面白かったです。
外の世界に出たラナは突然に一人になってしまいます。
でも、彼女は自分の居られる場所で、状況に応じてそれなりに対応してしまうのです。
その順応性には、強いなあと思わずつぶやいてしまいました(^^ゞ
ラストシーンは何気にインパクトがありました。
でも、これはどういう意味だろうなあとちょっと考えてしまった1本です。
監督:エドウィン 出演:ラディア・シェリル ニコラス・サプトラ アジェ・ヌール・アフマッド クラリサ・アウレリア・ラディティヤ
2012年 インドネシア 原題:Postcards from the Zoo /Kebun Binatang
(20121021)