人気テレビドラマから映画化へとパワーアップした“妖怪人間ベム”です。
ドラマは未見でしたけど面白そうだなあと気になっていました。
正義の心を持つ妖怪たちは、ダークな世界の中でも常に自分を求めて戦っていました。
走りゆく背中が切なかったです~
追われるように旅を続けていたベム(亀梨和也)、ベラ(杏)、ベロ(鈴木福)は
久しぶりに馴染みのある土地に
夏目(北村一輝)と再会してほっとしたひと時を過ごしていました。
ある日、海岸にいた彼らは寂しそうに佇んでいる少女・上野みちる(畠山彩奈)と出会います。
足を不自由そうにしていても明るい笑顔のみちるとベロはすぐに仲良くなります。
そして、彼らは迎えに来た父親(筒井道隆)と挨拶を交わして別れました。
しばらくして、山の中で何かの気配を感じたベムたちは得体の知らない女性(観月ありさ)に出会いました。
彼らに怒りの目を向けた彼女の右腕は変化し、妖怪のように攻撃をして来ます。
何とか攻撃を避けていたところ、その女性を探すように名前を呼ぶ声が聞こえて来ました。
すると、彼女は逃げるように山奥へと姿を隠してしまいます。
ベムたちが声の方へ向かうと、そこにはみちるの父がいました。
それにしても、敵役がめちゃくちゃ悪い奴でした~
会社の不正を隠すために、自社の職員の一家を皆殺しにしようとするなんて酷過ぎます。
そんな悪人が自分は薬で人助けをしているなんてロジックを振りかざしているところが不気味でした。
それだけに、ベムが身を挺して彼の命を助けようとするシーンには考えさせられました。
社会の正義は社会の規定の中できちんと暴かれないと、ただの暴力になってしまうのですね。
正義の妖怪だからこそのベムたちの行動は奥が深いなあと感じました。
ワイヤーアクションや変身シーンも含めて、頑張っているシーンも多かったです。
また、3人の誕生秘話も映し出されていて、何も知らない私でも大丈夫でした(^^ゞ
この映画をファミリーで観たら、家でどんな会話が生まれるのだろうなあとちょっと考えた1本です。
監督:狩山俊輔 出演:亀梨和也 杏 鈴木福 柄本明 北村一輝 中村橋之助 畠山彩奈 筒井道隆 観月ありさ 石橋杏奈 広田レオナ あがた森魚
2012年 日本
(20121229)
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公式サイトはこちらへ http://www.bem-movie.jp/index.html