全国民が敵になるって逃げ場が無いなあと思ってしまいました(-_-)
一人の少女の殺人事件から始まる物語です。
無残にも殺されてしまった被害者の少女は7歳で、経済界の大物である蜷川(山崎努)の孫でした。
間もなく容疑者として清丸国秀(藤原竜也)が指名手配されます。
同様の事件で服役した過去がある男で、現場から採取されたDNAの鑑定で特定されました。
間もなく、大手新聞に一面広告で、清丸国秀を殺した者には10億円を支払うという告知が出ます。
誰もが驚くその広告は、普通なら倫理上から考えても流されるはずはないのですけど、
周到な計画と蜷川の力によって大勢の人間を巻き込み実現されたものでした。
また、ネットのサイトでも同様の告知をし、具体的な規定が本人の語る映像で示されていました。
全国にその広告のニュースが伝わるとすぐに清丸が血だらけで九州にある警察に出頭してきました。
早速、匿っていた仲間に裏切られたのです。
そして、彼を九州から東京へ移送するために、SPの銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)に
異例の出動命令が下りました。
それにしても、清丸って本当に悪い奴でした~
もう、自己中で価値観も理解不能で行動は支離滅裂です。
最後は人を殺すことしか楽しみが無いという感じになっていきます。
そんな奴を守らなくてはならないSPという立場の二人が本当に気の毒でした(T_T)
次々と清丸を狙う人々が現れ、次々と血が流されていきます。
存在自体がこれほど人に危害を加える人もめずらしいです。
10億円に踊らされた人達もみんな哀しい背景があって、清丸はさらに罪深い人になっていきます。
また、ロードムービーでもあるので、次に何が起きるかドキドキしながらスクリーンを見つめてしまいます。
その息をつかせない展開にはどんどん引き込まれていきました。
辛い過去を持ちながらも、最後まで清丸を守る職務に忠実であろうとする
銘苅を演じた大沢たかおさんの存在感が印象的でした。
また、相棒役の松嶋菜々子さんもカッコ良かったです。
敵対する存在の蜷川役の山崎努さんの迫力はもの凄くて対決シーンはドキドキしてしまいました。
そして、何と言っても清丸役の藤原竜也さんがめちゃくちゃ憎たらしい役を本当に上手く演じていました(^^ゞ
観終わった時、こんな犯罪は起きて欲しくありません!としみじみ思ってしまった1本です。
監督:三池崇史 出演:大沢たかお 松嶋菜々子 藤原竜也 山崎努 岸谷五朗 伊武雅刀 永山絢斗
2013年 日本
(20130410)
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/index.html追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月26日以降の予定です。