フランスのコミックをポン・ジュノ監督が映画化した近未来SFアクションです。
この監督でこの豪華キャストというのは面白そうだなあと気になっていました。
どんどん人が死んでいく展開に、希望よりも絶望を感じるなと最後まで思ってしまうような物語でした。
そんなに重い業を背負って生きていけるのですか!?と思ってしまいました(T_T)
暗い列車の中から始まる物語です。
地球温暖化が深刻になり、それを解決するために大気圏へ化学物質が撒かれて
地球全体が氷の閉ざされて死に絶えた世界。
そんな中で唯一、人が生きていたのが自給自足の環境が完備された豪華列車でした。
でも、列車の中は階級が歴然と作られており、最下位の人々には劣悪な環境しか与えられていません。
食べ物は同じ固形物、水はわずかばかりで、最低限のものを銃に脅されながら貰う毎日です。
そして、日々、命令と虐待に怯えながら暮らしていました。
そんなある日、信望の厚いカーティス(クリス・エヴァンス)が反乱を考えるようになります。
きっかけは、食べ物の中に混入されていたメッセージです。
一つの言葉でヒントを送ってくるメッセージに希望を抱いた彼は、同じ志を持つ人々と共に戦いを計画します。
でも、それはこの列車に隠された陰謀の一部でしかありませんでした。
それにしても、何だか重い気持ちになる物語でした。
人がどんどんと、それも簡単に死んでいくので、そこまで死んでしまったらどうなるの?と心配になってきます。
また、映像は無いのですけど、語られる過去の物語はあまりにも酷くて、
哀しいという言葉では表せないほどです。
でも、人は生きていくのですよね。
だからこそ、怖いものだなとしみじみと感じるところがありました。
そして、過去の異常な時に起きた事実を背負って生きることの大変さを考えさせられました。
観終わった時、これは怖い映画だったなあと思うのと同時に、
うわーこれからどうなるのだろうと思ってしまった1本です。
監督:ポン・ジュノ 出演:クリス・エヴァンス ソン・ガンホ エド・ハリス ジョン・ハート ティルダ・スウィントン ジェイミー・ベル オクタヴィア・スペンサー ユエン・ブレムナー コ・アソン
2013年 韓国/アメリカ/フランス 原題:SNOWPIERCER
(20140212)
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公式サイトはこちらへ http://www.snowpiercer.jp/index01.html