やっぱりみんなに喜ばれるものを作りたいよね~と思ってしまいました(^^ゞ
フランスの南極基地に、オーストラリアのテレビ取材スタッフが訪ねてくるところから始まる物語です。
その時の南極基地には珍しく女性の料理人オルタンス・ラボリ(カトリーヌ・フロ)が居ました。
彼女は基地の誰からも好かれている料理人で、料理の腕は最高です。
取材スタッフはオルタンスに興味を持ち始め、彼女をカメラで追い始めました。
でも、オルタンスは取材を遠ざけようとします。
仕方なく、周りの人たちに取材をしても、詳しいことは聞けません。
オルタンス自身が過去のことを話していなかったのです。
でも、彼女が大統領の料理人だったことは知られていました。
そして、その過去は忙しさと喜びと、苦い想い出がつまった2年間でした。
それにしても、本当にこういう体験をした女性がいたのですね~
田舎料理を望んだ大統領に請われて、突然に招かれた大統領官邸。
そこには多くの料理人がいましたけど、当然、彼らは新しく呼ばれた主人公を嫌います。
もともとの料理人たちにとって、彼女は仕事を奪う異端者だったのです。
緊急事態が起きても知らんぷりで、冷蔵庫を貸してもくれないほどです。
ただ、彼女にとって辛かったのは、いじわるよりも希望する料理が作れないことだったかも知れません。
次第に大統領の健康のために、カロリーや脂肪分を押さえた料理を作らなくてはならなくなったのです。
大統領を喜ばすことが出来なくなった彼女は、仕事に限界を感じます。
でも、そこで南極へ向かったところに彼女の底力を感じました。
そして、彼女の退職を喜ぶ大統領官邸のシェフたちがとても小さい人たちに見えてしまいました^_^;
何と言っても楽しそうに料理をするオルタンスの生き生きした笑顔が楽しかったです。
観終った時、南極へ行く勇気があれば何でも出来るねとニッコリした1本です。
監督:クリスチャン・ヴァンサン 出演:カトリーヌ・フロ ジャン・ドルメッソン イポリット・ジラルド アルチュール・デュポン
2012年 フランス 原題:LES SAVEURS DU PALAIS/HAUTE CUISINE
(20140511)
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公式サイトはこちらへ http://daitouryo-chef.gaga.ne.jp/