不思議な能力を持つけれど、それ以上にとても素敵な家族でした(^^)
最悪な大晦日のパーティも過ぎて、21歳になった主人公の日常から始まる物語です。
ティム(ドーナル・グリーソン)は奥手で恋人の一人もいない21歳の青年です。
早期退職をして悠々自適な生活を送る父(ビル・ナイ)と自由奔放な母(リンゼイ・ダンカン)、妹や叔父と共に
自然豊かでのんびりとしたコーンウォールに住んでいました。
ティムが21歳になった時、父に呼ばれて部屋へ行くと一族の秘密を打ち明けられます。
彼の家系は男にのみタイムトラベルの能力を発揮するということなのです。
冗談だと思い込む息子に父は方法を教えて、チャレンジさせてみます。
すると、彼は簡単に行きたかった過去、最悪な大晦日のパーティへと飛んでいました…
それにしても、楽しくて可愛くて素敵な物語でした~
能力を何に使うかと父に問われ、ティムは彼女を作ると答えます。
父の反応は、それは素敵だというものでした。カッコいいですよね(^^ゞ
物語が進むに連れ、この父の大らかさには息子も家族たちも救われているなと感じました。
また、主人公は青年ティムですけど、父の物語でもあり、誰もが歩む人生そのものの物語かも知れません。
それは、ティムのキャラクターがタイムトラベルという不思議な能力を持っていても
不器用で必死に人生を良くしようと努力している普通の青年にしか見えないところもあるからでしょうか。
そんな彼が家族のために動こうとした時、能力には出来ることと出来ないことがあると改めて知ります。
変えられない事態を受け止めようとするティムの行動に勇気を貰った気がしました。
そして、何と言ってもレイチェル・マクアダムスの笑顔はキュートですね~
ティムがレイチェル・マクアダムス演じるメアリーを恋人にするために必死になるのも納得の可愛さです。
主人公を動かしていく恋人と父に、レイチェル・マクアダムスとビル・ナイはぴったりでした。
そして、最後まで素敵な物語を伝えてくれました。
この日は映画を観るにはとても疲れていたけれど、「蜩の記」とこの作品の2本立ては最高の選択でした。
観終った時、また素敵な作品に出会えて幸せだなあと感じた1本です。
監督:リチャード・カーティス 出演:ドーナル・グリーソン レイチェル・マクアダムス ビル・ナイ トム・ホランダー マーゴット・ロビー リンゼイ・ダンカン リチャード・コーデリー リディア・ウィルソン
2013年 イギリス 原題:ABOUT TIME
(20141012)
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公式サイトはこちらへ http://abouttime-movie.jp/