名作『甘い生活』を観てみたくなりました~
エルサ(シャーリー・マクレーン)の住むアパートの隣にフレッド(クリストファー・プラマー)が
引越してくるところから始まる物語です。
フレッドは引越の手伝いに来た娘のリディア(マーシャ・ゲイ・ハーデン)に
あれこれと世話を焼かれて煩く思っていました。
でも、妻を亡くしてまだ数ヶ月しか経っていないフレッドはベッドから出るのも億劫で、
部屋の中でごろごろするばかり。
一人暮らしに慣れることの出来ない今の彼には、毎日を楽しく過ごす気力など残っていませんでした。
そんなお隣の様子を見ていたのは、やはり一人暮らしをしていたエルサ(シャーリー・マクレーン)です。
彼女も息子に心配をされながらの毎日でしたけど、いつも明るく過ごしています。
ちょっとドジが多くて、家の前に止めてあったリディアの車に当て逃げしてしたのがバレたりとか
出だしからトラブルを起こしましたけど、そのおかげでエルサはフレッドと改めて知り合いになりました。
偏屈で引き篭もりのフレッドに、エルサは毎日のように声をかけては様々な話をしていきます。
そんなエルサの明るさに頑なだったフレッドも次第に心を開いていきます。
でも、エルサには嘘の入り混じった話を生き生きと話す癖がありました。
最初は彼女の話を普通に信じていたフレッドも、やがて嘘の数々に気付いていきます。
やがて、彼は彼女を信じることが出来なくなってしまいました(-_-;)
それにしても、今作のシャーリー・マクレーンは可愛かったです~
彼女の演じるエルサは日常的に嘘つきなのですけど、どんなに嘘をついても、
エルサのお茶目さについつい許してしまうのです。
また、エルサを信じられなくなったフレッドでしたけど、彼女に惹かれる想いは大きくなるばかりです。
そして、彼女のために人生の決断をするフレッドを演じたクリストファー・プラマーもさすがの存在感でした。
原題は「ELSA & FRED」。二人の物語は最後まで爽やかでした。
観終った時、人生の最後にこんな優しさに出会えたら本当に幸せだろうなあとしみじみと思った1本です。
監督:マイケル・ラドフォード 出演:シャーリー・マクレーン クリストファー・プラマー マーシャ・ゲイ・ハーデン ジャレッド・ギルマン クリス・ノース
2014年 アメリカ 原題:ELSA & FRED
(20150211)
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