重松清の小説を中井貴一主演で映画化したヒューマンドラマです。
予告編を観て、もう一度甲子園を目指すとは、彼らに何があったのだろうと気になっていました。
甲子園を通して描いた父たちの人生の物語であると同時に、父と娘の絆の物語が描かれていました。
グローブに泣かされました~
新聞社の総務部に勤務している坂町晴彦(中井貴一)の家を戸沢美枝(波瑠)という少女が訪ねて来ました。
彼女は大学生で、ボランティアで協力をしている“マスターズ甲子園”への参加を呼びかけに来たのです。
かつて甲子園を目指していた野球部OBが再び甲子園を目指す“マスターズ甲子園”の説明を聞いた坂町は
この年齢で参加は無理と拒否します。
実は美枝の父は高校時代、坂町と一緒に甲子園を目指していた野球部員で、東日本震災で亡くなっていました。
そのことを伝えて、父が出さなかった年賀状の束を見せます。
そして、幼い頃に両親の離婚で離れ離れになった父の高校時代のことを知りたいという彼女に坂町は渋い顔をします。
坂町たちが甲子園出場を断念した事件には、美枝の父・松川(太賀)が大きく関わっていました。
でも、事件の辛さから、その事実を坂町は美枝に言うことが出来ませんでした。
それにしても、やっぱり中井貴一さんはやっぱり素敵ですね~
人生の迷いの中でなかなか参加に踏み切れないのですけど、
何のかんの言っても、チームを率いるキャプテンとして最後は頑張っていきます。
素振りを懸命にする姿はカッコ良かったです。
波瑠さんの演じる美枝はキャラクター的にちょっとおっちょこちょいで無鉄砲な気もしましたけど
あんな勢いでおじさんたちに向かって行く姿を見て、若さってすごいなあと思ってしまいました(^^ゞ
あと、坂町の娘を演じた門脇麦さんの佇まいも良かったです。
登場シーンはそれほど多くないですけど、目を引く女優さんですね。
負けるだけ負けて次へ進めという言葉がいいなあと思いました。
観終った時、全てのお父さん&娘だった人に見て欲しいなあと思いました。
もちろん、高校時代に部活を頑張った人にもです(^^ゞ
監督:大森寿美男 出演:中井貴一 波瑠 和久井映見 柳葉敏郎 門脇麦 太賀 工藤阿須加
2014年 日本
(20150119)
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