主人公たちがキラキラしていました~
イーリス(アンナ・パーヴィライネン)とカロリーナ(イーナ・クーストネン)は幼いころから大親友。
この夏はフィンランドの小さな海辺の町ハンコでウェイトレスの仕事をしながら
バカンスを楽しもうと計画していました。
でも、大はしゃぎで町へ着いたのも束の間、自分たちの滞在するアパートを見てがっかりします。
バカンスの雰囲気とは程遠く隣の部屋の音が聞こえてくるような安普請で、部屋から海も見えません。
テンションが下がったまま職場へと向かった二人は、同僚のエーヴァ(ミンカ・クーストネン)を紹介されます。
彼女はやることなすことドジばかりで、イーリスやカロリーナとはテンポも合いそうにありません。
さらにテンションの下がった二人は、その日は近くのバーで大はしゃぎして憂さを晴らしました。
でも後日、エーヴァが叔母の家に一人で住んでいることを知った二人は、ルームシェアしたいと願い出ます。
エーヴァに、いつも自分をのけ者にして遊んでいると言われて困った二人でしたけど、
気のいいエーヴァはお願いと懇願されると肯きます。
一気にテンションの上がったイーリスやカロリーナはエーヴァと一緒に大はしゃぎで海へ繰り出しました。
それにしても、まあ素直な女の子たちですね~ これからの人生の選択や恋の悩みは尽きません。
イーリスは自分が何をしたいか決められなくて悩んでいます。本気の恋にも踏み切れません。
大親友のカロリーナが器用に何でもこなしながら、これからの人生設計も明るい未来を描いているのに対して
自分は何も出来ないと気が沈みがちです。
でも、賢くて魅力的なカロリーナにも落とし穴がありました。
魅力的な既婚者と恋に落ちてしまったのです。
頭ではダメだと分かっていても、恋心は止まりません。
傷付いて終わることが分かっている恋なのに…
でも、そんなカロリーナもイーリスも、やがては自分を取り戻していきます。
どうなるかとハラハラしながら観ていたのでほっとしました(^^ゞ
あと、タバコもお酒も楽しむ25歳の彼女たちの
「26歳になってもタバコを吸っているのはねえ。止めようかなあ」
「私はずっと前から27歳になったら止めようと思っていた」という会話にはちょっとびっくりでした。
観終った時、人は何歳になっても悩んで成長していくのよねと改めて感じた1本です。
監督:イナリ・ニエミ 出演:アンナ・パーヴィライネン イーナ・クーストネン ミンカ・クーストネン
2014年 フィンランド 原題:Kesäkaverit/Summer Time
(20151102)
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フィンランド映画祭の公式サイトはこちらへ http://eiga.ne.jp/finland-film-festival/lineup.html