クライヴ・オーウェンの存在感がもの凄かったです~
誠実な主君バルトーク卿(モーガン・フリーマン)のもとで騎士たちを率いるライデン(クライヴ・オーウェン)は
主君からも部下からも信頼の厚いリーダーでした。
でも、私欲を肥やす大臣ギザモット(アクセル・ヘニー)にバルトーク卿が陥れられた時、
主君バルトーク卿の首を刎ねるように皇帝から命令されたのもライデンでした。
ライデンはバルトーク卿と共に命を絶ちたいと願いますが、
自分が居なくなった後を託せるのはライデンだけだと主君に言われ断腸の思いで命令に従います。
刑の執行後、呆然と立ちすくんでいたライデンの目に入ったのは、ギザモットの姿でした。
その姿を見た途端、ライデンの表情は変わります。
そして、その日からギザモットはライデンたち騎士団の復讐を恐れるようになりました。
それにしても、クライヴ・オーウェンの演技力とオーラの迫力は圧倒的ですね。
あの表情で睨まれたら、小心者の自尊心などあっという間に砕け散るでしょう。
また、ライデンが慎重に全てを騙し通して計画を進めていく根性は並大抵のものではありません。
その辺りの行動が“大石内蔵助”なので忠臣蔵なのですね。
ギザモットがあまりにも卑劣なためライデンに課される試練も厳しいですけど、
そこを乗り越えて何とか城へ乗り込んだ時には、もうドキドキしてしまいました。
紀里谷監督の映像は相変わらず薄暗かったですけど(笑)、今回はCGをなるべく少なくしたそうで
低音で響く音楽と共に重厚さと威厳を感じさせてくれました。
観終った時、役者陣といいストーリーといい、これはまた男っぽい映画だったなあと改めて感じた1本です。
監督:紀里谷和明 出演:クライヴ・オーウェン モーガン・フリーマン クリフ・カーティス アクセル・ヘニー ペイマン・モアディ アイェレット・ゾラー ショーレ・アグダシュルー 伊原剛志 アン・ソンギ
2015年 アメリカ 原題:LAST KNIGHTS
(20151114)
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公式サイトはこちらへ http://lastknights.jp/追伸
紀里谷監督はこの映画のチラシを全国の映画館で4万枚も配り歩いたそうです。
実は私の会社の隣の席の人も新宿の映画館へ行った時にそんな監督とめぐり合って
写メを撮ったの!と並んで写っている画像を見せてくれたことがありました。
なので、観に行く?と聞いたら、○○さんが行ってくれるんだよね♪とニッコリ。
まあ、私は行きますけどね… ちゃんと初日に観て来ましたとも!
ということで、監督さんの努力はとりあえず1名分は実りました^_^;