時間を巡る冒険は、アリスをさらに逞しく成長させてくれました(^^ゞ
嵐のシーンから始まる物語です。
嵐の中、海賊に追われて絶体絶命の事態になっても、アリス(ミア・ワシコウスカ)は諦めません。
船長として、父から受け継いだこの船を海賊に奪われる訳にはいかないのです。
アリスの指示と気転で浅瀬を何とか通り抜けた船は海賊から逃げ切り、船員たちからも尊敬を受ける船長になりました。
でも、3年ぶりに帰郷した彼女は頼りにしていた父の友人が亡くなったことを知り憂鬱になります。
アリスが中国への旅に出られたのは、その人のおかげだったからです。
会社を受け継いだ息子は、以前にアリスから結婚を断られたことを根に持っている小心者で
早速、彼女に意地悪を仕掛けて来ました。
アリスが落ち込んで頭を抱えたその時、青い蝶のアブソレム(アラン・リックマン)が彼女に語り掛けて来ました。
思わず目を輝かせて追いかけるアリスを導くように、アブソレムは書斎へ入っていきます。
そして、そのまま鏡の中へ熔けるように入り込んでいきました。
それにしても、本当に楽しい作品ですね~
出だしの嵐から、すっかり引き込まれてしまいました(^^ゞ
ただし、現実の世界では相変わらず味方はいない上に、お母さんまでこの時代の人らしく弱いので、
アリスはとても頑張っているのにも関わらず、窮地に追い込まれてしまいます。
その上、鏡から入り込んだ不思議の世界でも、親友ハッターのためとは言え
アリスにしか出来ない危険な冒険を託されてしまいます。
現実の世界でも、不思議の世界でも、アリスは孤軍奮闘するしかないのです。
でも、そんな時でも、諦めることなく必死に前へ進もうとする彼女の姿は
見かけの可愛さよりもずっとパワフルでカッコ良かったです(^^)
また、マッドハッター(ジョニー・デップ)の過去とか、
赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)がなんで巨大頭になったのかとか、
今まで明かされなかった謎の答えが分かるのも面白かったです。
赤の女王の過去を知ると、ちょっと可哀想な人かもとちょっと思ってしまいました。
(ただし、その後の非道さには可哀想なんて気持ちも無くなりますけど^_^;)
時の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)がどうして赤の女王をそんなに好きなのかという
最大の疑問は残りましたけど最後まで楽しかったです。
(彼は怖そうな外見とは違って意外といい人でした!)
観終った時、夏の映画が始まったなあとこれから楽しい映画をどんどん観たくなった1本です。
監督:ジェームズ・ボビン 出演:ミア・ワシコウスカ ジョニー・デップ アン・ハサウェイ ヘレナ・ボナム=カーター サシャ・バロン・コーエン
2016年 アメリカ 原題:ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS
(20160704)
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公式サイトはこちらへ http://www.disney.co.jp/movie/alice-time.html