曇天に笑う

コミックやアニメで人気の原作を本広克行監督が映画化したアクション時代劇です。
原作は未読ですけど、福士蒼汰をはじめとするキャストがどんな物語を見せてくれるのか気になっていました。
主人公の明るさと兄弟愛と友情に、爽やかな余韻を感じるようなエンターテイメント作品でした。

文明開化で始まった新しい時代。開放感に沸く一方で、琵琶湖畔にある大津の町では不穏な空気が漂っていました。
伝説では300年に一度の起きるというオロチの復活の日が近付いていたのです。
不気味な輩が暴力を振るいながら町民たちを脅かし、彼らの目的の人間を探していました。

そんな町の平和を守るのは町の高台にある曇神社の当主・曇天火（福士蒼汰）と
空丸（中山優馬）、宙太郎（若山耀人）の三兄弟です。
正義感の強い空丸と、すばしっこい宙太郎、そして圧倒的なパワーを持つ天火たちが姿を見せると
町民たちが安心して頼っていました。

でも、笑顔を見せる天火の心には、一抹の不安が過ぎることがありました。
幼い頃に三兄弟の両親が殺された原因がオロチの復活と関わりがあると感じていたのです。
また、家に代々伝わる秘剣の真のパワーを知るのも彼だけで、年下の幼い弟たちにはまだ秘密にしていました。
そして、曇天の日が続き、伝説のオロチの復活が刻々と近づいて来ました。

それにしても、やっぱり福士蒼汰さんの笑顔は最強ですね～
彼の笑顔が登場すると、これは大変！というシーンでも何とかなってしまいそうな気がします(^^)
特に独りで圧倒的な数の敵に立ち向かおうとするアクションシーンの華麗さには、
彼が主役なのも納得！と感じました。

あと、監督さんの言っていた様々な萌えポイントというのはあまり分からなかったですけど、
兄弟愛や、過去のしがらみで敵対していた右大臣の直属部隊"犲”のメンバーとの友情には
ちょっとほっとしました(^^ゞ

時代背景やこの物語の設定がしっかりとあるので、全く知らない人は予習していった方が良いかもです。
でも、最終的には一族の血の絆と友情との葛藤の物語になっているので、
作品から見えてくる絆を大切に想いながら観るのが一番かもですね。

観終った時、色々ツッコミどころはあったけど楽しかったなと思った1本です。



監督：本広克行　出演：福士蒼汰　中山優馬　若山耀人　桐山漣　古川雄輝　大東駿介　小関裕太　市川知宏　加治将樹　池田純矢　若葉竜也　奥野瑛太　東山紀之
2018年　日本
（20180129）

→　公式サイトはこちらへ　http://www.donten-movie.jp/

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は3月21日以降の予定です。